サムデイのビッグバンド・フェスティバルの最後の二日間。
二つのバンドに出演しました。

最初はカウント・ベイシー特集バンド。
この企画は三回目です。
翌日は東京リーダージビッグバンド。
このところ新たに表現したいことが出てきました。
それというのも、最近になってフルートを練習していることに関係します。
フルートは息の流れが具体的な形として認識し易い。
またそのイメージがはっきりとしていないと音がまとまら無い感じがします。
そのためクラシックのフルートの名手の演奏を、なるべく多く聴くように心がけています。
サックス奏者のフルート持ちかえは、とかくマイクロフォンに頼りがち。
それではこの楽器を吹く意味がありません。
最近聴いているのは圧倒的にジャン・ピエール・ランパル。
ぞっとするほどの音色と音楽性。
これは現在の僕にとって、大きな音楽的示唆でもあります。
またもうひとつそれに加わったのがジャン・マリ・ロンデックス。
僕がかねてから現在最高のクラシック・サキソフォン奏者と考えている音楽家です。
ネットでロンデックスの4枚組のCDを入手。
これは驚異的な演奏が凝縮されていました。
さきほどのカウント・ベイシーのレパートリーを演奏するときには、このフランス的サキソフォンの響かせ方は忘れてはならない香りです。
今はフルートによって、息の使い方の新たな感触を感じています。
それに加えて、サキソフォンの限界点を軽々と突破しているロンデックスの音楽性にも敬服し、今更ながらこのような音楽を練習して自身のソロを磨きたいと考えています。
音楽の道にはキリがないようですが、これは僕にとって非常に大きな希望と楽しみなのです。