藍色の研究

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2010年 03月 16日

原信夫さんと

殆どの#&♭の仕事が終了し、久々に原さんお会いしました。
場所は原さんの娘さんが経営されている、麻布のブルーフレームです。
原さんは#&♭を終了するのがもったいないぐらいに、若々しくお元気でした。
まだあと3年ぐらいはできましたね。
僚友である、テナー・サックスの佐藤達哉氏も一緒でした。

いつものことながら、非常に美味しいお酒を振る舞っていただきました。
初めて飲んだ日本酒の古酒。
日本酒もワインのように、「19##年の~」が最高で高値で取引される時代が来るかもしれません。

しかし本題は日本のジャズ界について。
3人でたくさんの話に花が咲きます。
原さんが60数年にわたって尽力されたのは、日本のジャズ界の発展です。
その功績は大きいでしょう。

最近僕が考えていることも全てお話したところ、色んな意味でお考えが同じであることがわかりました。
最近の批評家は相手にしない、とおっしゃっていましたが、まったくその通りです。

昨年、#&♭は皇居内で演奏する機会に恵まれました。
本来ジャズ誌が音楽の発展を最も重要な存在価値においているなら、この快挙を記事にしない手は無かったはずです。
レコード会社などからの記事掲載費で運営している雑誌は、ジャーナリストの尊厳を望むべくはありません。

演奏家がその生涯を捧げるのは、音楽に対してです。
しかし日本の現状は、僕らが広報の役割まで負担せねばなりません。
何故なら、現場で行われる音楽的発見や新しい息吹を、批評家を始め編集者やライターが聴きに来ることが極めて稀だからです。
ゼロに近いと言っても良いでしょう。

そんな話で盛り上がりました。
もちろん、ミュージシャンらしくジョークを交えながら。

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途中から原さんのご長女、額賀真理子さんも加わり、日本の美術に関してのお話にも飛びました。
真理子さんは画廊もやっていらっしゃいます。
カンヌ映画祭の一環として、フランスから日本の現代の浮世絵画家を紹介するスペースが与えられたそうです。
ヨーロッパに進出することは、僕の現在の希望です。
日本には多くの素晴らしい聴衆が存在しますが、それを広めるジャーナリズムの良心がありません。
ヨーロッパの批評家は、聴衆からの厳しい目に晒されています。
日本のように野放しではなく、上手くもないお姉ちゃんを褒めた批評家は筆を折るしかないのです。

真理子さんの行動力と芸術に対する考えは、原さん譲りのものですね。
非常に楽しい会でした。
これからもたまにこういう形でお会いすることも多いと思います。
僕としては、何らかの良い報告ができるように頑張ることが重要です。

by sunrisek6 | 2010-03-16 13:11 | 友人


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