藍色の研究

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2010年 04月 12日

北本・ダンモ

埼玉県北本市。
高崎線で大宮から5つめの駅、北本。
ここに昔からあるジャズ喫茶「ダンモ」。
ダンモとは50年代に日本に入ってきたモダン・ジャズのバンド用語。
それまでのハリウッド映画を中心としたゴージャスなダンスやパーティーに聴かれる音楽とは一線を異にし、人間の喜怒哀楽や知的な音楽的表現を前面に出した音楽。
勿論、サッチモやレスター・ヤング、ビリー・ホリデイなども至上の芸術家ですが、当時の若者が体制に反対するエネルギーをモダン・ジャズが代弁し、また彼らのエネルギーを担ったのです。

このようなお店は、現在において希少価値があります。
まずレコードが、素晴らしい音で聴ける。
マスターのジャズへの思いが店の壁に吸収されている。
常連さんも、その考えに少なからず同調されている。

ここでの演奏は、若い頃に今よりも危機感を持って一生懸命に演奏していた自分と対面します。
もちろん今は、もう少し冷静に、魅力的に響くことを考えていますが。
先週も共演したドラムスの水口泰邦、今晩はかなりエネルギッシュ。
いや~、ドラムはこうでなきゃ。
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リーダーはピアニストの安ヶ川真理。
共演するたびに進歩されていて驚きます。
北本・ダンモ_b0094826_15122855.jpg


久々にソプラノもたっぷり吹かせてもらいました。

「ダンモ」のマスターは、元ジャズマン。
ベースの大御所、稲葉国光さんとは今でも昵懇の間柄。
次回は稲葉さんと共演させていただけるようで、これは僕にとっても大きな楽しみになります。

by sunrisek6 | 2010-04-12 15:15 | ライブ


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