ここでの西直樹とのデュオは、色んなことに関しての再発見あるいは再確認の場でもあります。
彼の場合は僕のオリジナルやアレンジメントを知っているので、こちらも様々なことを試せます。
最近心がけている暗譜。
実は昔読んだ「音と言葉」、これは大巨匠フルトヴェングラーの究極的な音楽論。
この本に取り上げられています。
フルトヴェングラーは抒情的な演奏と叙述的な演奏のふたつを取り上げ、叙述的演奏には必ずしも暗譜が必要でないことを説いています。
僕もしばらくそう考えていました。
しかしながら、やはり僕のやりたい音楽は圧倒的に抒情的部分に多くを負っています。
ということは暗譜が条件になるということ。
さすがに最近は覚えることが多く、ひとつ覚えるとひとつ忘れる状態。
しかし人間の脳に飽和状態はあり得ません。
今後も積極的に取り組もうと考えています。