藍色の研究

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2010年 07月 29日

福山市でのクリニック

福山市へは良く行きます。
社会人ビッグバンドである、ニュースイング・ドルフィンズの指導のためです。
しかし今回は、あと二つのビッグバンドクリニックも依頼されました。

まず福山市について軽く説明する必要があるかもしれません。
福山は広島県第二の都市ですが、広島を安芸の国と呼ぶのに対して、ここ福山は備後と呼ばれます。
使う言葉の語感も、広島市とは似て非なるものです。
この街には日本鋼管の本拠地があり、地域の経済や雇用に大きな影響を与えています。
昭和30年代に福岡県などの炭鉱が次々に無くなり、また八幡製鉄所がその大きな敷地を(昔は国鉄の駅三つ四つ、どこまで行っても製鉄所でした)失ったことで、福山市に多くの労働力が流れました。
福山市に博多ラーメンが多いのは、そのような訳だと古参のタクシーの運転手さんから教えられました。

福山市には熱心に活動するビッグバンドが7,8ほどあります。
これは人口比率にすれば、非常に特異な事実と言えます。

20年間続いている「びんごビッグバンドフェスティバル(略してBBB)」には、殆どのバンドが参加。
2,000人のキャパを持つ福山市民会館(リーデン・ローズ)において、熱演を繰り広げます。

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福山工業高校は、古くから伝統のある学校。
土生(はぶ)先生は自らトランペットを吹く指導者。
今回は非常にレベルの高い演奏。
広島で行われるコンクールに、オーケストラなどを押さえて福山市代表に選出されました。
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全てのセクションがまとまっています。
特にトロンボーンは秀逸。
またリズムセクションも、高校生のレベルを超えたものです。

いつも指導しているニュー・スイング・ドルフィンズ。
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リーダーの宮澤さんは、経費の殆どを自費で賄っています。
また毎年行われるコンサートも、メンバーにノルマを課しません。
この形はワンマンバンドになることが多いのですが、メンバーの音楽的な技量に意見するのを聞いたことがありません。
また雑用も厭わない姿勢を拝見しております。
バンドは向上していますが、義務と権利の両輪が機能することを願います。

写真は無いのですが、非常に優秀な社会人バンド「スイング・パーツ・オーケストラ」もクリニックしました。
ここはメンバーの自主性と意識が高いバンドです。
バンドマスターとコンサートマスターは、合理的に分業化しています。
これはアメリカなどの優れた部分であり、日本でも多くを取り入れたいことでもあります。
ジャズフィーリングが豊かなバンドですが、今回は残念ながら半数ほどがエキストラでした。
しかし方々のバンドからいらっしゃった熱心なプレーヤーの皆さんは、的確な演奏を聴かせてくれました。

福山市で定評のある日本鋼管のバンド、ニュー・レッド・ウイングスのコンサートマスターで名アルト奏者の方もいらしてくださいました。
年下の僕のクリニックを熱心に聴いて頂き、頭の下がる思いでした。
来年のBBBは、何らかの形で参加するかもしれません。
実は、内心大きな楽しみでもあるのです。

by sunrisek6 | 2010-07-29 14:09 | クリニック・レッスン


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