カドソンのソプラノは、これまでも最も完成度の高い楽器だとご紹介しました。
ところが残念なことに、このソプラノを製作する台湾の技術者が諸々の理由のために製造中断を余儀なくされていました。
僕もこれは何と勿体ない事だろうと思っていたのですが、今日は朗報を聞き前橋に赴いた次第です。
製造再開!!
この技術者は天才的です。
今回試作品として、一本だけのニューモデル。
これはかなりの楽器です。
見た目は何も変わりません。
スケーリングも一緒。
しかしながら、その吹奏感はかなり従来品と異なります。
ラッカーの軽やかさと、Vシリーズの重厚さが合いまった結果となっています。
結果的に、より柔らかく滑らかな(それは勿論音量も豊かになるということですが)吹奏感があります。
中島社長に話を伺うと、どうも管体の作り方が違うらしい。
よりコストのかかる方法ですが、確実に音に反映しています。
最近の新製品は、どれも不況を反映してかコストダウンを目論んでいます。
見る人間が見れば、一目瞭然なのです。
外側のデザインは、本質的なものとは関わりがありません。
中島楽器は、より上の楽器を考えています。
僕がこの会社を信用する所以です。
ここのところ自分のバンドでソプラノを使っていませんでした。
しかしこのような楽器があれば、イメージが膨らみます。
早速何かこの楽器のためのレパートリーを考えてみたくなりました。