藍色の研究

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2011年 05月 13日

シュルレアリスム展

昨夜は、大宮のアコースティックハウス・ジャムでの演奏。
最近良く共演する、若手とのカルテット。
苦言を呈しながら、演奏を進めています。
バンドサウンドの為には、この方法しかありません。

シュルレアリスム展_b0094826_18513927.jpgさて今日は、やっと行って来ました!「シュルレアリスム展」。
乃木坂の国立新美術館は、初めての訪問。

開催が決定した時から、すごく楽しみにしていました。
しかし震災で、つい失念。
気が付いたら、もう行く暇が無い!

ところが震災で閉館時刻を早めたりした関係で、会期延長。
お陰で間に合いました。

学生の頃から、シュール・リアリズム(フランス語的にシュルレアリスム)超現実主義が好きでした。
これはもう好きとしか言えません。
僕のやっている音楽も、ある部分は似たようなものです。




芸術にはアポロ的なものと、ディオニソス的なものがある。
僕の尊敬するフルトヴェングラーも記しています。(音と言葉)

太陽と月、光と闇、天使と悪魔。
どれも芸術の重要な要素です。
天秤座の僕は、偏ることを好みません。
アポロ的なだけのものには、興味が無いのです。
逆もそうですが。

さて素人の講釈は切り上げて、いくつかの作品をご紹介します。

■ジョルジョ・キリコ「ギヨーム・アポリネールの予兆的肖像」
シュルレアリスム展_b0094826_194624.jpg

シュルレアリスム初期の重要な画家です。
ヴェロネーゼ・グリーン(そう呼ぶそうです)の空が綺麗です!




■ジョアン・ミロ「シエスタ」
シュルレアリスム展_b0094826_19115333.jpg

美しいと言えば、これはずば抜けていました。
横たわる女性を描いているようにも感じます。




■マックス・エルンスト「ユピュ皇帝」
シュルレアリスム展_b0094826_1916541.jpg

エルンストも好きな画家の一人です。
このような絵を見せられると、時間を忘れ幸せになります。




■サルバトール・ダリ
「部分的幻覚:ピアノに出現したレーニンの六つの幻影」
シュルレアリスム展_b0094826_19202713.jpg

最も世の中に知られた、シュルレアリスムの代表的な画家でしょう。
この絵は初めて見ましたが、他の作品と少し異なっています。
シュルレアリストにとって、レーニンは英雄です。
この時代は多くの人々が勘違いをした訳です。
ソ連のような恐ろしい国が出来上がるとは、誰も想像だにしなかったのですから。
勿論、作品に罪はありません。




■ユディト・レーグル「科学の結婚の炎」
シュルレアリスム展_b0094826_19272670.jpg

初めて知った画家です。
この中ではかなり現在に近い作品。
1954年と言えば、ジャズが調性を乗り越える準備運動をしている頃。
この圧倒的な赤には、画面に吸い込まれていく会館があります。
実物は非常に立体的です、3Dとは比べ物にならないほど!





■ルネ・マグリット「秘密の分身」
シュルレアリスム展_b0094826_1933793.jpg

個人的には、最も好きな画家。
21年前にマグリット展を見に行って以来のファンです。
練習室には、彼の作品「Grand Family」が貼ってあります。
僕のオリジナル「白紙委任状」は、彼の作品から頂きました。


今回の展覧会は、かなりの量があり満足しています。
また期せずしてダリの短編映画「アンダルシアの犬」を、久々に観ることもできました。
残念ながら明後日で終了。
じわじわと心が反応しています。

by sunrisek6 | 2011-05-13 19:43 | 文化芸術


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