藍色の研究

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2011年 10月 25日

雅楽観賞

皇居の楽部において宮内庁式部職楽部による雅楽の演奏を聴いてきました。
これは一昨年に皇居内で天皇皇后両陛下の御前で演奏した関係で、招待状がまわって来たお陰です。
2回目になりますが、やはり一回目よりも理解が進むものです。

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(写真はイメージです)

今回の曲目です。
管弦 黄鐘調音取 喜春楽破 捨翠楽
舞楽 裏頭楽 長保楽

ハーモニーと根底に流れるサウンドは、主に笙が受け持ちます。
そこに3種類の笛、龍笛、高麗笛、神楽笛がメロディーを奏します。
この微妙なピッチの操作は、現代音楽に通じた演奏家でも困難なコントロールを要求されます。
またここに篳篥(ひちりき)-東洋のダブルリード楽器-が更なる自在なピッチで華麗に舞うのですが、これがまたソウルフル(こういう言い方は良くないかもしれませんが)で大きなエネルギーを感じます。
悠久の時を感じる音楽ではありますが、かなりの強さ、あるいは魂の歌が胸に迫るような気がします。
琴、琵琶に、鉦鼓(しょうこ)、太鼓、鞨鼓(かっこ)の3種類の鐘や太鼓はリズムセクション。
このタイミングの取り方は、非常に強く困難な一点に向かって集中します。
日本音楽のビートは、本来これほど厳格でスピード感溢れるものであることは驚きです。

来月13日に、東日本大震災のチャリティーコンサートでシャープス&フラッツが一夜限りの再結成をします。
その折に穐吉敏子さんの「すみ絵」を演奏予定ですが、僕はフルートで中間部のソロパートを担います。
この雅楽演奏の経験を、何とかジャズに反映し日本音楽との同一性を探りたいと思っています。

雅楽観賞_b0094826_012117.jpg

(一昨年御前演奏した桃華楽堂前で)

by sunrisek6 | 2011-10-25 00:13 | 文化芸術


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