藍色の研究

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2012年 02月 24日

赤阪・バードランド

ケン岡本とファンキージャズオールスターズ。
今回は新曲を含め、いつもとは異なった雰囲気になりました。
赤阪・バードランド_b0094826_10282672.jpg



これは多分に主観的な感想でもあります。
昨日辺りから、スーパーインポーズの概念が見えてきました。
これまで畏怖の対象であり続けた、J Coltraneの音列を少しですが見定められるようになりました。
剣の達人の動きを、見切ることができるかもしれません。



専門的なことをお知りになりたい方もいらっしゃるでしょうから、その一部をご披露しましょう。

D-7 - G7 - C△7のチェンジに、次のコード進行をスーパーインポーズします。

1.E♭-7 - D7 - D♭7- A♭7 -G7 - C△7
上手く行けば吸い込まれるようなラインを作れます。

2.A△7-A♭-7 - D♭△7 - C△7
外側のラインから螺旋階段のように落ちてきます。

3.A♭△7 - F#-7 -B7 - C△7
マルチトニック(長3度間隔の異なる3つのキー)を感じさせます。

まだまだ全てのキーで演奏できないだけではなく、メロディックにやることも改良の余地があります。
しかし面白い。
勿論これはその一部であり、無限に存在する新たなチェンジもあるでしょう。

先日チャーリー・パーカーを聴いたときに、不思議なことに同じ感覚を持ちました。
彼のラインは勉強されていることによって、ある大切な部分が聴こえなくなってきているのかもしれません。
このラインの研究をすると、パーカーのソロを再発見するようです。

色々と事故もあったステージですが、僕にとっては実に面白い瞬間でした。
二人の若手ヴォーカルのバックでも、上手くやりさえすればこの方法論が可能だということもわかりました。
実験台にしてしまったかもしれませんね。

赤阪・バードランド_b0094826_29672.jpg


by sunrisek6 | 2012-02-24 02:09 | ライブ


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