藍色の研究

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2013年 05月 06日

高槻ジャズストリート

今年も街ぐるみで企画された高槻ジャズストリートに参加してきました。
高槻を音楽あふれる明るく楽しい街にしようという思いから、1999年に始ま、毎年ゴールデンウィークの2日間、すべての会場が入場無料で誰でも気軽に音楽を楽しむことのできる、日本最大級の手づくり音楽イベントです。

3日は「大山日出男のジャズ講座」と銘打ったワークショップ。
短い時間ですがジャズの起源などを考え、またハーモニーの変化やフレーズの変化をサックスとピアノを使用して講義しました。
終了後は日本が誇るピアニスト、穐吉敏子氏のソロ・コンサートに滑り込みで間に合いました。
後半の数曲を聴くことができましたが、特に「Just One Of Those Things」はアップテンポでの演奏。
これはバッド・パウエルの十八番ですが、穐吉さんの若いころのジャズへの想いが感じられ胸に迫るものがありました。
その後出演ミュージシャンのためのレセプションがあり、日野皓正氏や川島哲郎氏、中本マリ氏などとお話をしました。
また今回はリー・コニッツ氏も参加されていて、初めてお会いして言葉を交わすことができました。
あなたのことを心から尊敬しております、とお伝えしたら「君はサキソフォニストだろう」と見抜かれてしまいました。
眼光は鋭く、氏の音楽における独自性と自由さは86歳の今でもまるで若者のようです。

4日は市役所のホールでのコンサート。
フィリップ・ストレンジャー、高瀬裕、広瀬潤次という最高のメンバーとの演奏は、コンサートホールでの今年一番の刺激的な演奏になりました。

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去年もこのイベントに参加しているため、今年の自分と比較することは容易です。
立ち見を含め満員のお客さんに助けられた側面も大きいのですが、また新たな音楽の到達点を垣間見ることができたように思います。
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その後いったんホテルへ戻り、今度はリー・コニッツ氏の演奏を聴きに行きました。
メイン会場は2.000の大ホールでしたが、氏のサウンドは衰えるどころか益々輝きを増しているように感じました。
ノー・マイクで僕の座っている2階席まで十分に響いてきます。
至近距離では大きな音ではありません。
このマジックは、実際に生で経験しなければ決して解らないでしょう。

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終了後に中本マリさんと歓談。
仙台出身のマリさんですから、復興支援にご一緒したく思いました。

今回の高槻ジャズストリートも多くの音楽的収穫がありました。
次回は9月に西日本ツアーで、この地を訪れます。
また来年1月には、スチューデント・ジャズ・コンペティションの審査員として高槻に行く予定です。

by sunrisek6 | 2013-05-06 15:29 | コンサート


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