この二日間、池袋のスタジオ「Dede」でレコーディングでした。
かねてよりお知らせしていた、音楽テキストをリットー・ミュージックから出版するためのものです。
ジャズのアドリブ初心者のために(サックス初心者ではありません)、ジャズ・スタンダード曲をピアノとのデュオという形で録音しました。
そしてサックスもピアノも採譜して楽譜を製作します。
CDは2枚組で、一枚はデュオ、二枚目はピアノ伴奏のみの音源となります。
曲数は、なんと20曲!
色々な制限があるのは、テキストの宿命です。
楽譜の量の問題で、一曲は3分以内での録音です。
そして16分音符は極力排除して、なだらかなラインを作ります。
しかも即興演奏が楽譜になるのですから、コードシンボルを尊重せねばなりません。
そして最も重要なことは、それでもジャズとして音楽的でなければなりません。
一日目は信頼できる友人に来てもらい、リードの選択を助言してもらいました。
無論、大変なのはピアニストも同じです。
椎名豊も、このような録音は初めてのことです。
実はピアノデュオのテキストは、日本初となるのです。
それでも随所に美しいジャズハーモニーを演奏してくれました。
何とか無事に全20曲にボーナス・トラックまで録音完了。
リットー・ミュージックの河原氏には、一日中お世話になりました。
左よりジャズドラマーで「Studio Dede」の社長である吉川氏。リットー・ミュージックの河原氏。前列はエンジニアの岡本氏。
12日にはミックス、マスタリングで最終的な音を作ります。
しかし自分の音を聴くと、反省ばかりで楽しめません。
自分のCDを聴きながらリラックスできる日など、多分来ることはないのでしょう。