藍色の研究

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2013年 06月 13日

マスタリング・ミックス

先月末に録音した音源のマスタリングでした。
正直言ってどのような録音においても、自分の音を聴くのは苦痛でした。
録音とは唯一自分の音楽を聴くことのできる行為です。
言わば自己の音楽の成績表でもあり、結果でもあります。
これまではライブでの演奏の評価と録音に、かなりの差がありました。
ですから良い評価も、なんとなく慰めにように感じることも否めません。

しかしながら今日は1時から9時まで、ほぼ休憩なしにマスタリングに立ち会うことが辛くなかったのです。
多分僕が急に上手くなったり、その日だけ調子が良かったのではなく、マスタリング・エンジニアが僕の音を理解し正しく記録してくれたせいです。
当たり前のようですが、我が国では実に稀なことです。
CDは最初の3秒でその音の質が分かります。
エンジニアの数だけ個性がありますが、普遍性を持っているか、あるいは基準より上でなければなりません。

今日のマスタリン・エンジニアであり[Studio Dede]の社長でもある吉川昭仁氏は、それができるのです。
演奏家にとってエンジニアは、自分の演奏能力あるいは音楽的表現力がどの程度であるかの判断の基準になる実に貴重な指標を与えてくれるものです。
過去の名演奏と客観的に比べ得ることが可能になるからです。
優れたエンジニアがいなければ、特に管楽器奏者は育ちにくいのではないでしょうか。

今回の録音は教則本的な側面を持ってはいますが、ジャズにおけるブルースの表現は、この優れた録音の結果により高められていると自負すると同時に、一曲はSPレコード並みの3分間と短いのですが十分鑑賞に堪えるものだと思います。
その意味で、吉川氏には最大の賛辞と謝辞を遅らせていただきます。

マスタリング・ミックス_b0094826_1924156.jpg


一番右より吉川昭仁氏、担当ディレクターの河原賢一郎氏、サックス・アンド・ブラス・マガジンの湯川編集長。
長い時間、お世話になりました。
またこのような機会を与えて頂けたことに感謝します。
この本はCDと共に8月9日に発売予定です。
どうぞお楽しみに(^.^)/~~~

by sunrisek6 | 2013-06-13 19:34 | 録音


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