丹後へは京都からJRと近畿丹後鉄道を使っての移動でした。
この線はディーゼルで、子供の頃にワクワクしながら乗った国鉄の長距離列車を思い出します。
行きは大雨のために1時間半以上立ち往生しましたが、今日は順調に京都着。
ここからは新幹線さくら号に乗り換えて福山へはいります。
まず福山市立中学高等学校へ行き、8日のコンサートのためのリハーサル。
なんと共演曲は「DONNA LEE」、学生がやるには非常に難易度の高い曲です。

さすがにスイング感については、多少のレクチャーが必要になります。
お手本は日本のスタジオプレーヤーの録音したものでしたが、やはりジャズミュージシャンでないとリズムには限界があります。
ソロのみは音源をニューヨークに送って、Phil Woodsがオーバーダヴビングしていましたが、さすがに素晴らしい演奏です。
生徒たちはまるで行進曲のような演奏になっていたので、テンポを大幅に落としてスイングすることに終始します。
彼らの柔軟な頭には驚かされます。
何度かやるうちに、あっという間に良い感じになってきました。
教育とはかくも重要なことなのです。
いったんホテルに帰り、今度は福山市民会館でリサイタルのメインバンド「ニュー・スイング・ドルフィンズ」のリハーサルとクリニックです。
このバンドとのお付き合いはかれこれ12年目を迎えます。
干支が一回りしたわけです。

メンバーが変わり、またトランペットの助っ人などがいらっしゃり、かなりグレードアップしました。
リーダーの宮澤兌郎氏は宮澤喜一元首相の甥子さんにあたります。
あまり叔父さんの政策は評価されていないそうですが、実行力と求心力は抜群です。
アルトサックスを多忙ななか良く練習されており、これからが氏の音楽的な収穫の時期となるでしょう。