藍色の研究

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2013年 09月 18日

国立劇場

11日の銀座スイングは記事をアップしませんでしたが、何かとやることが多く御報告できませんでした。
もちろんいつものように、初めて聴く曲をいきなり吹く場面もあり、楽しい中にも冷や汗でした。

さて生まれて初めての経験です。
半蔵門の国立劇場で、文楽を鑑賞してきました。

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大阪府在住の文楽に詳しい方に連れて行ってもらったので、初心者の僕には助かりました。
文楽の正式名称は人形浄瑠璃。
江戸時代の大坂で近松門左衛門によって創始されました。

演目は歌舞伎と共通するの物も多いのですが、歌舞伎と大きく異なる点は役者ではなく人形が演じること。
そして台詞は全て大夫(たゆう)と呼ばれる浄瑠璃士が、独特の節回しで演じること。
今回の場合、殆どは三味線一本のみで音楽を受け持つこと。
(クライマックスでは御簾の中に打楽器や弦楽器が追加される場合もあります。)
そして大夫と三味線は上手に正座し、顔をさらしています。
人形遣いは古くは一人で遣っていたのですが、現在では人形も大型化し3人で遣います。
主遣いは右手と頭(かしら)を遣い、一人だけ顔をさらします。
左遣いは左手と、少し離れて人形を支えるので、差し金と呼ばれる金属の棒状の物を持ちます。
そして足遣い。
この二人は黒子の面をかぶり顔はさらしません。

さて僕にとっての初めての演目は、「伊賀越え道中双六」。

国立劇場_b0094826_11574496.jpg


日本三大敵討物語の一つ。
あとの二つは御存じ忠臣蔵と曽我兄弟。
この物語は伊賀上野にて備前池田家の家臣・渡辺数馬が義兄・荒木又衛門の助太刀によって、弟源太夫の敵である河合又五郎を討ち果たした事件を題材にしている、とあります。
登場人物は偽名で書かれてており、これは「仮名手本忠臣蔵」と同じです。
例えば荒木又衛門は唐木政衛門と名前を変えてあります。

あらすじなどは説明でず、率直な感想を述べます。
まず文楽は間違えなく多くの人々が楽しめる古典芸能です。
イヤホンガイドの助けを借りましたが、無くてもほぼ理解できます。
そして人形が名優に見えてきます。
大夫の浄瑠璃は美しく、人間国宝となっている方々の芸は正に至高の芸です。
三味線のレベルの高さには圧倒されます。
これほどの演奏能力のある弦楽器であることに、今まで気が付きませんでした。

第一部のみの鑑賞でしたが、それでも小休憩のみで5時間。
当初5時間の鑑賞時間は不安だったのですが、映画とは違って多くの名人たちと豪華絢爛な舞台に支えられた芸術。
5時間は長く感じません。
また多くの人間の立場と感情が絡む本は流石です。
この芸術の補助金を切ろうとした、どこかの首長は相当に感性が鈍いのでしょう。
機会を作って、また行きたいと思います。
この素晴らしい文楽を、お教えいただいた方に深く感謝します。

by sunrisek6 | 2013-09-18 10:14 | 文化芸術


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