ドラムのケン・岡本氏のバンドです。
50年代イーストコースト系のハードバップを中心に演奏しました。
いつもはトランペットとの2トップなのですが、今日は変則的に2本のサックス。
実はアルトとテナーの2本のサックスで演奏するのは好きではありません。
テナー奏者が緻密なラインを辿るスタイルを持っていれば問題ないのですが、フリーキーなサウンドや非常に高い音などを駆使するスタイルを持っていると(勿論、それも立派なジャズ的なスタイルとは言えますが・・)、アルトで共演するのは厳しいのです。

そのため今日はテナーのみでの演奏です。
そうすると、まるで魔法のようにクールになれます。
実に楽しく最後まで演奏できました。
またもう一人のテナー、川村裕二の演奏も実に参考になります。
同じ楽器で並ぶと本当に様々なことが分かりますし、聴きに来てくれた方の意見などは大きな価値のあるものです。
ベースの清水秋好は僕が誘ったのですが、非常に進歩していていつも以上にバンドが引き締まりました。
今日は僕の57歳の誕生日でしたが、有難いステージとなりました。
霧も晴れて目的地への道が見えてきました。
見えたことで、目的地がいかに遠いかも分かりますが・・・。