藍色の研究

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2013年 11月 17日

クリニックとライブの一週間

9月にカルテットで西日本ツアーをしましたが、今回は最初の二日間が原信夫氏ののクリニック。
その後は一人で福山と防府を周りました。

初日は浜松市アクトシティ音楽院主催による、原信夫のジャズクリニック。
元シャープスのメンバーであるマイク・プライス(tp)、片岡雄三(tb)、稲垣貴庸(ds)も同行します。
一日に2か所の学校を巡ります。
最初は中部中学校。
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年生が引退したばかりで、1.2年生が中心ですがなかなか頑張っていました。
パート練習では教室が音楽室だったので、僕はピアノ伴奏しながらジャズを教えたりしました。
どの学校もそうですが、音楽的に純粋な彼らは変化する速度が速い。

移動して気賀高校へ。
ここは高校生で技量も高く、今回はジャズヴォイスの説明を深く掘り下げました。
驚いたのは難易度の高いソリを、アルトサックスの生徒を中心にしっかりとまとまっていたこと。
ビバップの吹き方ではアクセントの位置が音楽の生命線のひとつです。
3年目のクリニックですが、これをほぼ完全にマスターした彼女たちに敬服します。
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終了後は原さんと共にみんなでうなぎ屋さんへ。
目の前で捌いて焼いてくれます。
白焼き(しろやき)は新鮮でないと美味しくありません。
食材疑惑が問題になっていますが、発覚するまで食通は見抜けなかったのでしょうか?
騙すことは悪いに決まっていますが、音楽も味覚も知性。
テレビやメディアの紹介を丸のみにする大衆にも情けなさを感じます。

二日目は午前中からのクリニック。
午前中は開成中学などの3校合同クリニック。
ここも3年目なので、随分と安定してきました。
全国大会にも出場した学校なので、楽器の響きも素晴らしい。
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午後は初めてクリニックを行う篠原中学。
初回ですから自己紹介から始めました。
僕がどうやって音楽が好きになって行ったかとか、数々の失敗談なども話しました。
この学校の生徒は非常に明るく、実にのびのびとしています。
先生の指導が良いのでしょうね。
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音楽を演奏するには重要なことです。
一つの学校は3年間続きます。
それは卒業などの入れ替えがあっても、1年生から3年生まで一年間はクリニックが受けられるように配慮されているからです。
そして毎年度3回のクリニックがあり、それが大きな効果を与えるようです。
この学校もこれからが実に楽しみです。

2校のクリニックが終わり皆と別れ、単独で新幹線。
福山へ向かいました。

3日目と4日目はシャカイジンビッグバンドのクリニックです。
最初はニュースインク・ドルフィンズ。
リーダーの宮澤兌郎氏と懇意にしていただいて、もうかれこれ12年になります。
この長い間にリサイタルを継続する力は大変なものです。
今回はリサイタルの閑散期、野球で言えばストーブリーグ。
しかし今日の演奏は本番前の実力を保持していました。
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難曲である「Yagotta try harder」なども格段の進歩が見られます。
多分来年のリサイタルの目玉になるのでしょう。

この夜は終了後に面白いことがありました。
偶然ですが、僕の他に二つの東京からのバンドが福山にいたのです。
地元でドラムを演奏する佐藤政徳氏の呼びかけで、ジャムセッション・パーティーが開かれました。
福山のアマチュアミュージシャンも参加してのジャムは、非常に楽しいものとなりました。
フルートの太田朱美さんとは初対面。
前々から話を聴きたかったので、特にフルートに関して様々な情報を貰いました。
終了後のスナップ。
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堀秀彰(p)、太田朱美(fl)、広瀬潤次(ds)、高瀬裕(b)、本川悠平(b)、藤陵雅裕(as)、安藤正則(ds)、日本のジャズを支える面々が一堂に会しました。
だんだん乱れてきますヽ(^。^)ノ
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翌日は昼間に古本屋へ。
福山に来るといつも立ち寄る児島書店。
ここではこれまでに10冊以上購入していますが、普通は手に入り難いものも多いのです。
人に聞いたら、やはり知る人ぞ知る名店なのですね。
今回も変わった本を買いました。
I・ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」。
地球は過去2回(紀元前1500年と紀元前800年)に彗星の大きな影響を受け、自転軸と自転周期が変わってしまったという仮説を、全世界の神話をもとに立証するというもの。
世界中の天文学者から大バッシングを受けた本書は、それでも当時のベストセラーになりました。
こんないい加減な本を出版する会社には二度と寄稿しないという学者も出て、アメリカでも日本でも翻訳者に脅迫状が届いたほど。
内容は軽くありません。
集中していないと、何が書いてあるのか脳にとどきません。
このツアーの読書には実に適しています。
思い立ったのが、前から欲しかった「20世紀の和声と音楽(V・パーシケッティ)。
この本を1万円以下なら取り寄せてもらうことをお願いしました。
見つかると良いのですが・・・。

さて夜は前回のツアーで体調を壊したときにお世話になった、小畠病院の院長である小畠敬太郎先生の主宰する「ネオ・エンドルフィン」。
小畠先生はテナーを担当。
今回は先に個人レッスンも行いました。
自宅の練習スタジオは立派なもので、ビッグバンドのリハーサルには十分。
お客さんだって少し入るくらいです。
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グレン・ミラーのライブラリが中心です。
今回は「American Patrol」「In The Mood」「St.Louis Blues March」などの曲を題材に、突っ込んだニュアンスの説明をしました。
前回から比べて、益々スイングしてきたように感じます。

4日間のクリニックが終わり、最後の二日間はライブです。
初めての試みですが、地元のミュージシャン二人とピアノレス・トリオ。
ベースは中村尚美、ドラムスは佐藤政徳。
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ピアノが無いこともあり、変化を持たせるためにアルト・テナー・サックスにフルートも加えました。
そして地元のヴォーカル原勢津子さんと、ドラムスに伊藤たまえさんも参加。
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このライブでも受付などの労を取っていただいた宮澤氏とドラムの伊藤たまえさん。
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お客さんは非常に喜んでくれました。
このようなライブも良いものですね。

最終日は山口県防府市の「ジャズ屋」です。
この店はマスターの国貞さんのリタイアが決まっています。
最後の機会なので、無理を言って演奏させていただきました。
なぜかと言うと、これほどまでにミュージシャンの間で評判の高い店も無いからです。
行ってみて感じたのは、お店の広さと吹きやすさ。
それから観客の皆さんの暖かさ。
お客の質はお店のマスター、ママさんの人柄が如実に反映されるものです。
良いお店には、良いお客さんが付く。
当たり前のようですが、なかなか難しいことなのです。
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お店は別のオーナーで存続が決定していますが、国定ジャズ屋は最後。
ライブが立て込み、集客が大変な中でもたくさんのジャズ愛好家の皆様が集まりました。
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演奏内容もバンドして、だんだんと良くなって行ったのではないでしょうか。
来年の再演を約束して、アンコールも終了。

宿泊はジャズ屋さんのご自宅です。
温かい雰囲気で、この旅で一番リラックスしました。
翌日は天候も良く、ベランダで食事。
御嬢さんのまりさん、愛犬のももこちゃん。
小春日和の日差しを浴びて良い気持ちです。
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山口空港まで送っていただき、旅が終わりました。
今回も様々な出会いがあり、とても全ては書ききれません。
旅をしない音楽は不幸だ。と言ったのはモーツァルト。
旅は風景だけではなく、人との触れ合いなどで音楽家を成長させます。
多くの方の親切の上に成り立っていることを、深く感謝します。

by sunrisek6 | 2013-11-17 10:48 | クリニック・レッスン


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