藍色の研究

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2013年 12月 16日

浜松のクリニック

本年度3回の浜松ジャズクリニック、今日は2回目です。
いつものように2日間で、4か所の学校を巡ります。
一日目は中部中学校。
どの学校も3年生が引退した後なので、少し部員の数が減っています。
そして3年生が担当していたパートを下級生が担うようになるわけで、皆も最初は大変です。
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今日は新たに「聖者の行進」を追加してのクリニックになりました。
僕の担当する木管パートは、クラリネットのソロがあります。
お手本になるように演奏するのは実に大変。
それでも生徒たちは、当初よりも随分上達しました。

市内を車で移動して開成中学校へ。
浜松市は全国で2番目に広い行政区画を持っています。
1位は高山市ですが、殆どが森林なために居住区が繋がっている点に関しては浜松市が日本一広い市とも言えることができるでしょう。
ここは3校の合同クリニックなので、ご覧のように大所帯になります。

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このクリニックは原信夫氏が中心になって行われているものですが、原さんは御歳87。
それでも精力的に生徒の指導にあたられます。
この年齢では実に驚異的と言わざるを得ません。

クリニックが終了するころは、辺りは暗くなっていました。
生徒たちからの見送りを受けて、宿へと戻ります。

浜松のクリニック_b0094826_1034113.jpg


ホテルのバーで久々に原さんと杯を傾けます。
現在のジャズの状況、これから何をどうやるべきかなどの話を伺いました。

翌日は午前中からのクリニック。
気賀高校へは浜松駅から40分ほどの距離。
ここも3年生が引退していましたが、アルトサックスの生徒が一人特別に参加してくれました。
こういうのは嬉しいですね。
浜松のクリニック_b0094826_1056581.jpg


受講曲は「グレン・ミラー・メドレー」です。
当バンドの名曲をちりばめたアレンジメントですが、このような課題曲が最も適しています。
やはり生徒たちには名曲に接していただきたいと思います。
パート練習は1時間しかないため、余裕を持って指導するのが困難なことは残念ですが、それでも生徒たちの熱心な態度に助けられて色々な話をします。
そしてこの学校も、非常に上手くなりました。
若い感性というものは、実に素晴らしいものですね。
彼らの瑞々しい考え方は見習わなければなりません。
教えるということは、忘れかけていた重要な要素をもう一度思い出させてくれることでもあります。

最後の学校は篠原中学校。
この中学は特に先生の人間的な指導がよろしいせいか、伸び伸びした生徒たちが印象に残ります。
しかし締まるところは、きちっとしているところが立派です。
少し話をするだけで向上するところは羨ましいかぎり。
そうありたいものです。
そういえば高校生の時に数学の教師にほめられました。
「君たちはすごい。一を知って十を知る。」
いい気になっていた僕らに落ちを付けてくれました。
「ただし、9を忘れる!」

僕は高校生の時に立派な反面教師に囲まれて、実に幸せだったわけです。

篠原中学は、今回新曲。
「ブルース・オン・パレード」は#&♭のレパートリでもあったアレンジメントによるものです。
やればやるほどスイングしてくる彼らの指導は、遣り甲斐があります。

最後は持ち前の明るさで見送ってくれました。
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最後は全員で玄関までお見送り。
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次回は来年の2月です。
また皆に会えることを楽しみにしています。

by sunrisek6 | 2013-12-16 11:11 | クリニック・レッスン


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