藍色の研究

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2014年 02月 23日

銀座・シグナス

今日はドラマーのケン岡本さんのバンドだったのですが、リーダーの岡本さんの急病のためにドラムスをエキストラにして演奏しました。そのためいつものレパートリーではなく、新しい曲をラインナップに入れました。
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新しいとは言っても元来このバンドはファンキージャズ(実に古い言い方ですが、50年代後半から60年代にかけて黒人のブルースフィールやゴスペルなどのムードを取り入れたジャズのスタイルで、最も世界中に受け入れられたジャズの形です)限定の選曲ですから、「Jubilation」「Low Life」「Blue Minor」「Cool Strutin'」など。これらは昔からさんざん聴いたナンバーですから、実に懐かしい気持ちになりました。名曲の数々ですが、こんな曲ばかりやっていると演奏が行き詰まるかもしれません。愉しいだけではジャズのブルースフィーリングとスイングを研ぎ澄まし続けることができないからです。
この日はゲストシンガーがいました。おかのひろみです
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二足のわらじを履いているジャズシンガーは日本に数百人存在し、僕としては辛口の批評をせねばなりません。しかし彼女はホスピスで重労働をこなす看護師でありながら、早朝から起きてジャズの勉強をしている本物のミュージシャンです。若いので経験こそ浅いのですが、そのハードな生活からブルース・フィーリングに凄味がでてきました。真剣に自分のスタイルを持たないミュージシャンは、これから彼女に太刀打ちできなくなるでしょう。若手のジャズシンガーを褒めることは滅多にありませんが、彼女は期待できます。

by sunrisek6 | 2014-02-23 23:39 | ライブ


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