藍色の研究

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2014年 03月 24日

ビルボードライブtokyo

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ジル・デコイ・アソシエーション(ジルデコ)のライブが終了しました。六本木ミッドタウン内にあり、都内でも最大規模のライブハウス、ビルボードライブtokyoでのコンサート。2回の公演はどちらもほぼ満杯で多くのジルデコファンで会場は熱気に溢れます。
主役はヴォーカルのchihiRo。心の琴線に沁み込んでくる優しい声と、的確な音程表現にリズムの良さを併せ持つ素晴らしいシンガーです。また詩の創作に関しても、人間に対する優しい眼差しと臆することなく等身大の自己を包み隠さない作品はファンの心を掴みます。ギターのkubotaは殆ど全作品の作曲と編曲を担当していると思われますが、その作品の範囲の広さに関わらずどれもが魅力的で表面上のカラーに留まっていないことは、このバンドの深さに大きく寄与しています。そしてギターの演奏が会うたびに進化していることに驚きます。リーダーのtowadaはバンドの方向性に関しての的確なポリシーを持ち、非常に男気に満ちた存在です。ステージの進行の細かいことを殆ど指図しないのは、既に基礎的なことができがあっている自信のためで、このことは有能なリーダーの重要な条件のひとつであることは間違えありません。そしてJ-popのポピュリズムに流されることなく、ライブではこちらが心配するほどにアグレッシヴな(ある意味ジャズバンドにおいても崩壊の危険のある)ドラミングを選択することに躊躇を感じません。

僕は11歳の頃からジャズに魅せられましたが、中学高校の頃にはポピュラーも大好きでした。限定的ですがCHICAGOやBST,そしてS&Gです。そのためジルデコのアンサンブルに参加することは、ノスタルジックな楽しみという側面もあったのです。しかしながら良くある考え違いです。その程度の考えではこのバンドに有益な音楽的協力を提供したとは全くもって言い難い。具体的には変拍子に対する適応が、若い演奏家に想像以上に立ち遅れていたこと。これは喫緊の課題であり、今回のステージで知らされた自分に対する警鐘です。

多くを教えてくれた若いミュージシャンたちに感謝し、もっと自己を研鑽して彼らに返さねばなりません。


by sunrisek6 | 2014-03-24 12:10 | ライブ


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