藍色の研究

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2014年 05月 05日

高槻Jazz Street 2014

この5年ほど毎年参加している高槻のジャズフェスティバルです。
今年は16回目となりますが、今回も多くの人々が訪れました。非常に多くの場所でたくさんのミュージシャンがステージを務めるこのフェスティバルは、日本でも最大級でしょう。
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メイン会場の現代劇場では、ポスターにあるようにサキソフォニストの共演が行われました。特にルー・タバキン氏の演奏はジャズの本質を深く表現しつつも独創的で、会場の観客に音楽の魅惑的な世界へと誘います。僕は休憩時間に客席で殆どを聴くことができました。
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サポートするトリオは椎名豊(p)、彼が今回の音楽監督です。そして本川悠平(b)、広瀬潤次(ds)。ルー・タバキン氏という世界のトップクラスのサキソフォニストへ申し分の無いサポート。そして彼らはそのまま僕の現在のカルテットのレギュラーメンバーでもあり、今後の自分のバンドにおいて自己の演奏への意欲と責任を感じます。
また久々の共演となった川嶋哲郎。
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僕は前々から彼のテナープレイを深く敬愛しており、いつも大きな緊張感を持って共演に臨んできました。控室が一緒だったので色々と話ができたことも収穫の一つです。新しい角度からのランドスケープを教えられたような気がしています。

終了後は野外の打上げ会場で、多くのミュージシャンと旧交を温めたり、また新たに優れたジャズマンと知り合いになりました。彼らの現在の音楽的な声を聴きたくて、高槻市内のバー「JK'S RUSH」へジャムセッションに出掛けます。特に数十年振りに出会ったドラムスの遠山英一郎のパワフルな演奏を嬉しく思いました。この世界で長く演奏を続けることは、決して簡単なことではないからです。次の日はワークショップの依頼があるため、午前3時頃にその場から静かに逃げました。そうしないと明るくなるまでジャムセッションは続きますから。

翌日は大阪医科大学歴史資料館でのワークショップ「大山日出男のサックス講座」を担当。
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前回は僕が表題を理解せず、ジャズの歴史の一般論を展開してしまいました。サキソフォンの演奏技術に特化しても面白くないような気がしたからです。今回は最初にどれだけ演奏家がいるのか挙手していただきました。すると驚いたことに殆どが楽器に携わっている方々。それならば、とサキソフォンの基本的な演奏技術と普段はあまり問題にされない口の中の変速装置であるシラブルの説明など、かなり専門的な話を展開しました。気がついたことですが、事前に細かく用意しなくとも40年以上楽器のことを考えているといくらでも話ができます。何を中心に話をして、何を割愛するかということだけは考えますが。
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今年の高槻も多くのことを学びました。また聴きに来ていただいた多くの友人・知人に深く感謝しています。次回は僕のカルテットで9月2日に高槻「JK'S RUSH」でライブをやります。

by sunrisek6 | 2014-05-05 10:22 | コンサート


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