藍色の研究

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2014年 10月 14日

高崎市・アトリエ・ミストラル

群馬県高崎市にある多目的な会場、アトリエ・ミストラルでのコンサートでした。
柳澤利永子さんは音楽事務所に勤務しながら地元で演奏するサキソフォニスト。僕のところへジャズのレッスンにも通っています。その関係で、このコンサートのプロデュースをやっていただきました。

昨夜は関東に台風が接近、当初は開催も危ぶまれましたが決行。台風の歩みが遅くなったことが幸いしたようで、もう少し速度を上げていたら台風のピークと開演時間が重なっていたかもしれません。

デュオは特に何が起きるか分からない音楽的な偶発性を孕んでいるため、共演者の重要性はカルテットの場合に増してステージの成否を分ける比率が上がります。深井克則はラテンのピアニストですが、多くの中南米出身のピアニストがジャズも演奏基盤のひとつに置いているように、彼もジャズの進歩的なハーモニーや先見性を所持しています。
高崎市・アトリエ・ミストラル_b0094826_90455.jpg

雨脚が強まる中、リハーサル。あまり細かいことは決めず、スポンテイナスな進行に委ねます。曲によっては新たな展開を期待したいがために、全く音合わせをしないものもあります。一度でも話をして上手く言ってしまうと、本番の演奏がその模倣になってしまう危険を回避するためです。

かくして、椅子を追加して満席状態の中で演奏スタート。ジャズを初めて聴いた方々も多かったのでしょう。当初は戸惑いを感じた客席でしたが、前半終了近くになると掛け声も聞こえてきました。
2時間弱のコンサートは成功裏に終わり、僕らも何らかの音楽的表現ができたことに胸を撫で下ろします。オーナーの櫻井さんも交えて、小さな打ち上げ。高崎の「かかあ天下とからっ風」の本当の意味を聞きました。多分多くの皆さんも間違えて解釈しています。

西から追いかけて来る台風の手を逃れるかのように、高崎線に飛び乗り帰宅しました。

by sunrisek6 | 2014-10-14 09:12 | コンサート


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