新宿サムデイでのセクステットでした。
新メンバーを加えての演奏でしたが、全員が素晴らしいプレイを繰り広げました。
実はここのところはスランプでした。
スランプというのは正確ではないかもしれませんが、とにかく自分の演奏、特にサウンドの根本(音色ではありません)に欠落が見えてきたのです。もちろん欠落と言ってもジャズを演奏するための根本的な欠損では無く、あくまでも自分の理想上で必要な要素のひとつであるという意味においてのことではありますが。
正直言って今年はアンブシュアの改良により、アルトサックスを吹くことが幸せでした。しかしながら蜜月は長く続くものではありませんし、それはそのまま進歩の停止でもあります。現在頭の中には茫洋とした理想が固まりつつあります。そんなことを考えながら苦悩していると、この日は帰宅後に39℃近い発熱をしてしまいました。翌日の仕事は全てキャンセルして寝込んでいましたが、翌日には仕事へ復帰。熱で朦朧とした中で、様々な事象が錯綜し夢の中での心象はこの後に実を結ぶかもしれません。
良い悪いでは無く、自分の好みと理想との問題です。しかしと言うより、だからこそ何とかせねばなりません。自分の演奏のどこを修正して良いか見当がつかない、最大の不幸は回避できているのですから。