藍色の研究

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2015年 02月 04日

新宿・サムデイ

考えてみたら、この店でのレギュラーカルテットでの演奏は初めてでした。
新宿サムデイでのライブです。
やはり彼ら(椎名豊・本川悠平・広瀬潤次)のトリオと共に演奏することは、自分の音楽を表出するために非常に重要です。しかしいつも自分の実力が、頭の中にあるサウンドに不十分だと感じています。その差異を少しでも均衡させることが課題なのですが、昨年末からの音色の変更は大きな変化に繋がりました。
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何が不満だったかと言うと、音楽が始まる1秒か2秒後に感じる音の出方、その瞬間の色としか言えません。
そして何をどのように修正したかと問われれば、軟口蓋の拡大と、倍音の発生へのアンブシュアの自由な権利の行使容認です。これまでは意識的、無意識的に制限を加えていました。この方法での賛成できない音を多く耳にしてきたからです。そのため若年の頃の渡米後もこのやり方を選択しなかった訳ですが、これは誤りでした。今は五割増しの排気量の車に乗り換えたような気分です。速度も出せますが、低速走行の安定性こそ求めていた音像に近いものを感じます。

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またひとつ記憶に残るライブとなりました。お聴きになられた方からも同様なフィードバックがあり、このことは観客の皆さんの音楽性の高さを示すものでしょう。

by sunrisek6 | 2015-02-04 00:11 | ライブ


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