藍色の研究

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2015年 02月 07日

四谷天窓

ヴァイオリンのSaoriさんの1stジャズライブへ行ってきました。

彼女は音楽大学を卒業したヴァイオリニストですが、ニューヨークでジャズに触れて音楽的な方向を変えるべく努力しています。実は僕のところへ習いに来ている生徒さんの一人ですが、最初はヴァイオリンでのレッスンはお断りしようと思っていました。理由は二つあり、まずジャズの味付けにしかなっていない事象ジャズヴァイオリンが巷間には多く存在し、そのようなレッスンをしても詰らないから。もうひとつは当然ですが、僕は鑑賞する以外にこの楽器の知識が殆ど無いに等しいことです。

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ところが彼女はジャズヴァイオリニストに関しては僕と意見を同じにするところであり、またこれまでもピアノやフルート、ヴォーカルの生徒さんもいたことを考えれば、ジャズを伝えることに楽器の種類は関係ないと思いました。最初に選んだ曲はチャーリー・パーカーの演奏する「Donna Lee」で、彼のソロもフルコピー。その後はブルースを勉強して現在に至っています。

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四谷天窓は元々四谷にあったのですが、高田馬場に移転しました。エレガントな夜を演出するセンスの良いライブハウスは、彼女のお客さんんで満席でした。若手のミュージシャンと共に、選ばれたジャズの名曲の演奏は進んでいきます。レッスンを初めて一年余りということを考えると、その成長は非常に速いと言わざるを得ません。そして何よりも感心したのは、全ての曲がジャズの本質に向かうべく設定されていたからです。

観客は知ってる曲があれば単純に喜ぶという考え方は間違えています。彼らは質の高い音楽を理解したいという知的欲求に溢れています。そうじゃない人は、何を演奏しようが決してリピーターにはなりません。ポップス中心に演奏しているバンドのライブハウスを覗けば、ことの真実はおのずと分かります。根本的には演奏する側が、実は本格的なジャズを好まない、或いは演奏する自信も、前進的で先鋭的なジャズを本心からは理解していない理由に因るのでしょう。そのようなことを考えると、今夜のステージは立派なものです。

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最後に2曲ほど共演しました。ローチ・ブラウンの傑作「Jordu」とハンコックの「Cantaloupe Island」です。今後の益々の発展を期待します。

by sunrisek6 | 2015-02-07 08:56 | ライブ


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