ツアー前の最後のカルテット、新宿サムデイでのライブでした。
実は少し頸を傷めて、これは僕の抱える困った問題の一つですが、ひどい時は2・3週間楽器を吹くことが非常に辛い状態となります。今回は消炎鎮痛剤を服用し、悪化する前に収めることができました。多分大丈夫でしょう。
そんな経験をしているうちに、意外と演奏時に冷静になっている自分を発見しました。何かが、今まで経験したことがあるような、もしかしたら未だに感じていなかった何かを掴まえられる絶好の機会になったかもしれません。
グラーフのフルートを聴いて触発されたというより、かれの存在を実在として感じたことが直接的な原因のような気がします。
またカルテットのメンバーも優れています。僕はこの幸福な共演に対して、もっと意識の高い返礼をすべきでしょう。また、そうできるような予感を伴う水準を超えた舞台となりました。