藍色の研究

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2017年 08月 30日

ニューヨーク6

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今夜は日本で共演が叶ったベーシストHarvie Sさんに連絡を取り、彼の参加するトリオの演奏に出掛けました。会場は思い出のあるグランドセントラル駅に近い、Jazz at Kitano。ホテルが経営する高級感のあるクラブは満員。始めて聴くピアノのAlan Broadbent氏の演奏は、全てがスタンダードでありながらオリジナリティー溢れるレハーモナイゼーションと、決してそのことに溺れることの無い超絶的なテクニックが夢見るような美しい音色で表現されていました。勿論ベースのハービーさんは、このトリオを根底から支え類い稀なコントロールを表現、また彼がエンジニアと共同開発したベース専用スピーカーも明確さと重厚さとを合わせ持った音響をジャズクラブの空気に提供していました。ドラムスのBilly Mintz氏は、終始弱奏。それでも強く深みのあるリズムを叩き出すところがニューヨークです。
このトリオは僕よりも年上の方々ですが、音楽が実に瑞々しく、そして冷静で驚くほど謙虚です。終了後に駅へ歩いて帰る途中、2ブロック先のビルに立ったまま寄り掛かって休息を取るBroadbent氏を見付け、賛辞を送る事ができました。彼は確実に、僕の理想のジャズミュージシャンの一人です。エンパイアステートビルが建つアップタウンは、アメリカの富と力の象徴ではありますが、芸術家達の一生を賭けたひたむきな努力も共存していることを実感します。

by sunrisek6 | 2017-08-30 18:01 | 文化芸術


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