藍色の研究

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2006年 09月 13日

草加・シュガーヒル

草加・シュガーヒル_b0094826_13144814.jpg

西直樹とのコラボレーション。
今回はオリジナルを多く演奏しました。
作曲した当時は即興演奏への方法論が不足していたので、曲を掘り下げることが出来ませんでした。
またこのような曲のバッキングが理解できるピアニストも多くはありません。
僕自身、現在はだいぶ改善されました。
曲を楽しむ事が出来ます。
草加・シュガーヒル_b0094826_13171713.jpg

西直樹は新たな解釈を数多く提示してくれます。
音楽に対する素直な心と情熱をもらっています。決して難しくなく、肩肘を張らないで。
彼の演奏には毎回の発見があって楽しい。
このおもちゃで、どう遊んでみようか?そんな感じです。
取扱説明書は子どもには無縁のものです。
やっているうちに、もっと面白い遊び方が解るかも知れません。

前進的な音楽は理解されるのが困難な場合もあります。
僕らがやっていることは、現代的に見ればすごく保守的でしょう。
それでもジャズを青春時代のポップスと考えている向きにはそぐわないでしょうね。

チャーリー・パーカーなどの音楽は「ビー・バップ」と名づけられました。今から60年以上も前の話です。この語源はろくな物ではないでしょうね。
ある批評家は「ビー・バップという音楽を端的に表現するとするならば、それは金物屋の中で地震に遭遇したようなものである」と述べています。

現在こういうことを言う人はいません。
本当はジャズが好きじゃなくて、きれいなメロディーのみ追い求めてる人も中にはいますが。

この日もコアなジャズファンでもないのに、最後まで笑顔で大きな拍手をくださったお客さんに心から感謝をしたいと思います。

by sunrisek6 | 2006-09-13 13:34


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