藍色の研究

sunrisek6.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 04月 27日

谷山忠男 第12回書友展

長年#&♭に在席され、そのずば抜けた美しい音色で多くのファンをお持ちの谷山忠男氏。
書や仏教哲学にも優れ、お仲間と展覧会をお開きです。
場所は銀座のど真ん中、大黒屋ギャラリー。
谷山忠男 第12回書友展_b0094826_11562067.jpg

しばらく谷山氏の作品をお楽しみください。



谷山忠男 第12回書友展_b0094826_1158386.jpg

散歩は楽しい道探し
ここでころんだことがある
帰りは違った道がいい



谷山忠男 第12回書友展_b0094826_1205245.jpg

受け皿
誰レモガ持ッテル魔法ノオ皿
自由自在ニ使エマス



谷山忠男 第12回書友展_b0094826_123027.jpg

この籠に何入れよ



谷山忠男 第12回書友展_b0094826_1241871.jpg

しわがよる ほ黒ができる 腰曲がる 頭ははげる ひげ白くなる
手はふるふ 足はよろつく 歯は抜ける 耳は聞こえず 目はうとくなる
身に添うは 頭巾 腰巻 杖 眼鏡 ゆたんぽ おんじゃく しゅびん 孫の手
くどくなる 気短になる 愚痴になる 出しゃばりたがる 世話焼きたがる
聞きたがる 死にともながる 淋しがる 心は曲がる 欲深くなる
又しても 同じ話に 孫ほめる 達者自慢に 人はいやがる

ここまで年寄りをこき下ろすと、こうなるまで生きてきた人生の達人とも言うべき先達たちに脱帽合掌の思いが湧いて来はいないか。かえって年寄りが可愛くいとおしくなってくるから面白い。
(作者による注釈)



谷山忠男 第12回書友展_b0094826_1217364.jpg

いやなことはいや


谷山忠男 第12回書友展_b0094826_12181675.jpg

島崎藤村詩「千曲川旅情の歌」より
昨日もまた かくてありけり
今日もまた かくてありなむ
この命 なにをあくせく 明日をのみおもいわずらう・・・・

素晴らしい詩です。
悟る、というのはこんなことを指し示すのでしょう。

谷山氏からいろんなことを教わりました。
スケジュール表を黒くすることが、良く人生を生きることではない。
人に使われて喜んでいる人間になってはいけない。

昭和5年生まれの谷山さんは予科練のご出身です。
有意義な一日に感謝、合掌。

by sunrisek6 | 2007-04-27 12:34


<< 新宿・ピットイン      大山日出男QUARTET >>