藍色の研究

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2007年 06月 10日

元禄忠臣蔵

知人に歌舞伎のDVDをお借りしました。
演目は「元禄忠臣蔵」、3部構成で解説を合わせると11時間30分あります。
白状しますが、最初は困惑しました。
適当にとばして観るものではありませんから。
しかし御好意を無にできませんから、とにかく観てみることにしました。

結果的には驚くべき内容でした。
驚いたのは歌舞伎の内容、本の素晴らしさ、俳優さんがたの芸の水準の高さだけではありません。
ストレートに楽しみ感動している自分に対してです。
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書かれたのは昭和の時代、作者は真山青果。
だから台詞は殆ど理解ができます。
あまりの長尺の芝居のため、一部ずつ(3時間強)俳優が変わります。
第一部は主役の大石内蔵助を吉右衛門さんが演じます。
これで僕は見事に引き込まれました。
時間の経つのも忘れて、俳優さんがたの丁々発止の掛け合いにただただハラハラ、ドキドキ。
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第2部は藤十郎さん。この方は上方歌舞伎の俳優さんです。
しかし考えてみると赤穂藩はどちらかといえば関西に大きく影響された場所。
世の中を欺くために京都で放蕩を続ける内蔵助を演ずるのには適役。
雪の別れの名場面では素晴らしい最後を飾りました。
第3部のおおとりは幸四郎さん。
ここで初めて吉良家への討ち入りとなるのですが、その場面はありません。
映画では当然クライマックスシーンにすべき場所が演じられないのです。
元禄忠臣蔵_b0094826_08772.jpg

ここが凄い!
登場人物の多くの逸話を通して、活劇の全容が徐々に明かされます。
金にあかした大活劇のハリウッド映画よ、この日本人の深い知恵に学べ!
なんて子供っぽいアジ演説をしたくなるほど興奮。
(実際はアメリカ映画は僕の心の故郷です。)

真山成果氏は日本人の美学に愛をもって渾身の力で書き上げたのでしょう。
この「赤穂浪士」「四十七士」「大石内蔵助」「討ち入り」などは日本人なら誰でも知っています。
この史実を心の支えにした日本人は何億人といたでしょう。

今僕は自分の音楽的な力の源泉に、大きな興味を持っています。

by sunrisek6 | 2007-06-10 00:19


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