藍色の研究

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2007年 06月 13日

銀座・スイング

若手クラリネットの第一人者、谷口英治のグループで演奏しました。
人気もあります、お店はファンの方でいっぱい。
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驚いたのは僕の最も尊敬するクラリネット、故鈴木章二氏を彷彿とさせるところです。
音や方向性は異なっているものの、クラリネットを媒体にメロディーを響かせる姿勢は、まさに鈴木章二氏のそれと同義のものだと感じました。
非常に嬉しかったことが、彼の音楽的な基盤や観客との接点が30年代のオーソドックスなスタイルにあるものの、それのみにとらわれてはいないということです。
2007年に演奏しているという、至極当然な自然体です。簡単そうでなかなかできないことです。
僕は一時代、または少数の演奏家を極端なアイドルとする同業者はものすごく苦手です。
銀座・スイング_b0094826_11502320.jpg

曲目こそベニー・グッドマンやジェリー・マリガンの古い曲だったのですが、内容は新鮮に響きました。
久しぶりに同じリード楽器奏者で、高い質感を感じ幸せな時を過ごせました。
またピアノの袴塚さんの全てに素早く対処する名人芸、ベースの山口雄三さんのはっきりしたビートの位置の潔い指定。
初対面でしたが力武君の素晴らしいドラムソロにも支えられました。
最後に渡辺明日香さんのヴォーカルは進化していたことも付け加えたいと思います。

by sunrisek6 | 2007-06-13 11:59


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