シャープス&フラッツで長年リードトロンボーン、また重要なソリストとしてご活躍だった谷山忠男氏の展覧会です。
ここのところ三年続けておじゃましています。
氏は音楽のみならず、この書においても、また仏教的な人間の哲学的倫理観においても深い知識をお持ちです。
お話を聴いていると心が癒されます。
さてその作品の数々をご紹介します。
「生者必滅」
世は無常にして生者も必ず滅びる、とあります。
今回の展覧会の作品群のテーマは、人生においての上手い生き方と言えるかもしれません。
どんなに栄えていても、いつかは必ず滅びる。
仏教の「無常」の教えです。
「日常無事」
特別なことではなく、毎日の生活を変わりなく生きることが全ての基本である。
できるようで、できません。
「おまかせ」
全てを大きな神の力におまかせして、自分の計らいをいれない。
この書は、非常にこのことを感じる作品で、谷山氏の構成力と技術も素晴らしい。
「ぬくもり」
大自然の暖かさ。
この書も、本当にぬくもりを感じます。
「はじめてのいま」
この素晴らしいネーミングのセンス!
これはチャーリー・パーカーの「NOW'S THE TIME」と同じ意味。
つまり、常に新鮮な今に生きているということです。