ナージュでのワンホーントリオ。
原田イサム・カルテットでした。
今日はいつもよりも音楽的に演奏できました。
その理由はリーダー、原田さんの抑制されたスティック・コントロールにあるのかもしれません。
ピアノの野口久和氏は、ここのところ旋律を歌いあげる能力に深みを増したようです。
また彼は僕の演奏に暖かく反応してくれる、数少ないオーソドックス派のピアニスト。
非常に素直な人間性が、音楽に抽出されるのですね。
ベースの細川氏はこのバンドに無くてはならない存在。
僕も安心して吹くことができました。
ご心配をかけた足の具合も、普通に歩けるように回復しました。
健康は実にありがたいものです。
僕の周りには、病気で辛い思いをされている方が少なからずいらっしゃいます。
昔は道徳的に、自分の健康に感謝して人を思いやらねばならないと考えていました。
しかし今は違います。
もっと現実的に、また具体的にそう思います。
道徳的以前の人生の事実と感じています。
このことに関して、僕は無力です。
また演奏にその気持ちを託すなどという高慢な気持ちもありません。
真摯に演奏を続けるだけなのでしょう。