藍色の研究

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2007年 06月 28日

藤沢・ベック

今日のベックは僕以外全員が若手、新人音楽家!
これも新鮮で良いですね。みんな素直で気持ちがいい!
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新しい演奏に触れると、最初しばらくは今まで聴いたことのない、新たな声に心を奪われます。
問題はそれが最後まで継続できるか否か。もしできれば、それは本物であり、同時に観客の皆さんも最後まで惹きつけられることでしょう。
しかし天才でもない限り、(日本のサキソフォン吹きに天才は一人だけ、それも他界されています)若くしてその域に達することはできません。
僕の好きなゲーテの言葉で、「独学は非難すべきもの」というものがあります。ステージは経験の場であり、年かさの音楽家は若手に思ったことを示唆する必要があるでしょう。
昔はイジメすれすれも多く経験しましたが、それでも音楽や自分を考えるきっかけになりました。
どうも戦後教育第二世代は(この呼び方はそのうちご説明します)集団意識が希薄で共同体への思い入れがねじれています。
音楽はみんなで高いところを、目指すべきなのです。企業秘密なんかありません。
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今日の若手サックス奏者の二人は、僕の苦言を、良く聴いてくれました。これからライブシーンに出てくることと思います。皆さんよろしく!

by sunrisek6 | 2007-06-28 11:06
2007年 06月 27日

渋谷・koko

僕のカルテット、レギュラーメンバーでの演奏です。
やはりレギュラーは最も信頼することができます。
最近はいろんな本を読んでいるためか、音楽の新たな側面からの接触が大変面白く感じられます。理想的には即興演奏を、もっと意味のある構成によって作っていきたい。できれば最初のフレーズが展開されて、ソロの最後の音にまで、ひとつの連続した物語を継続したい。だいそれた考えかもしれませんが、少しでも理想に近づくことはできるはず。
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今日はありがたいことに満席でした。もっと聴く価値のある、楽しい演奏ができるように努力したいと考えています。

by sunrisek6 | 2007-06-27 08:49
2007年 06月 25日

永山・ひじり館

多摩市を中心に活躍するファニー・フェローズ・ジャズオーケストラ(以降FFJO)のコンサートへゲスト出演してきました。
このバンドの特色の一つは、リーダーが女性で、しかもヴォーカルなのです。普通この図式は女王様的な印象を持ってしまうのですが、このバンドマスターである宮下静江さんは全く違います。メンバーみんなから愛されています。また控えめすぎるくらいなステージングは、かえって好感を持ってしまします。
バンドリーダーの条件は3つあります。
1、音楽的にメンバーに尊敬される。
2、演奏の場を提供する、これは報酬も含まれる。
3、人間的な大きな魅力、人徳がある。
この中の一つあれば良いのです。しかしその一つすら、普通の人間にはなかなかできないことです。宮下さんのこの雰囲気がそれぞれのセクションのリーダー達に反映して、非常に温かいバンド内の居心地を作っています。
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3部構成で最初はFFJOの演奏。一番後ろの席で聴いていたのですが、素晴らしいサウンドでした。アンサンブルがまとまっています。それぞれのセクションに弱点がありません。またリーダーのヴォーカルも等身大の安心して聴くことのできる歌唱でした。
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2部はこの仕事のきっかけを作ってくれたヴォーカルの水上まり(左)と宮下さんのコンボ。水上さんは昨年リリースしたCDから熱い歌声を届けました。また彼女の師匠であるマリア・エヴァも
祝福に駆け付けて一曲披露。お客様の熱い拍手を受けていました。リズムセクションも大健闘と言ってよいでしょう。
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(クリックで拡大)
終了後になんとその場で打ち上げ。たくさんの方々と興味深いお話をしました。皆さんに深く感謝します。また共演できるといいな~。

by sunrisek6 | 2007-06-25 13:07
2007年 06月 23日

麻布・ミュージックフェス

サントリーホールの前、カラヤン広場で野外コンサートが開かれ、シャープス・アンド・フラッツの一員として演奏してきました。
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梅雨というのにこの天気!
なかなか爽やかな風の中で演奏できました。何よりもこの原信夫さんのバンドは大人を楽しませる。音楽の在り方を考えると自然なことです。また音楽的な質も我が国のバンドの中で高い質を保っています。
今日のコンサートには早い時間にアマチュアのバンドも参加していましたが、その中の一人に「古いい曲が多かったけど楽しめた。」という感想を聞きました。彼の意見はあながち間違えてはいませんが、今日のジャズに新旧を論じることは全くと言っていいほど意味がないことなのです。僕は個人的に音楽にとって新しいか新しくないかの対立自体が、古臭いことのように思えます。心の曇りを晴らさねば、そこに音楽の本質は存在しません。このことはある意味、僕の命題ともいうべきことなので、折を見てお話したいと考えています。
最後は高校生と市民バンドとの合同演奏でした。
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若い人たちと演奏することは、とても有意義なことで個人的にも楽しい瞬間です。リハーサルから一緒だったのですが、今日のバンドは僕ほどこの意義を楽しんではいなかったようです。中に数人、僕も負けそうなくらいにこの経験を大事にしてくれた生徒がいました。子供たちに、この何にも代えがたい感覚を教えないで、いったい何が音楽教育でしょう。

by sunrisek6 | 2007-06-23 23:40
2007年 06月 23日

渋谷・koko

さいたまと都心を結ぶ電車が大混乱。
行きも帰りも大変なことになりました。
電車の遅延のお陰でリハが十分にできません。
今晩の山岸笙子4は新曲が3つ。
その中の一曲、ペトルチアーニのLookin’ Upは僕も好きな彼のナンバーです。
彼の作品にはヨーロッパの伝統的な芸術性を感じます。
アメリカとは違う、アメリカといってもあの国の文化を担っているのは殆どヨーロッパ人ですが。
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しかしアメリカ自体に文化が乏しくても、経済的あるいは強引な政治的な手段の下で芸術を育んできたことは事実です。

前にも触れましたがフルトヴェングラーの「音と言葉」という本を読書中です。今まで音楽に携わってきて、数多くの疑問が心の中に湧き上がりました。この問題の答えを切に欲しています。この本の中には数々の答えがちりばめられています。しかし答えは僕のいる同じ次元、あるいは同じ階にはありません。一つ上の階に上らねばなりません。ここに至って必要なのは直感や感覚ではなく、深い思慮と理解です。この先は言葉が重要になります。高い言語能力が、たとえ音や音響にゆだねる音楽家にとっても避けて通ることはできません。読解力と文章力は大事です。英語なんか必要ない、まず母国の言語ではっきりと表現できなくては感覚に逃げ、あるいは誤魔化しているように思えます。日本語になった外来語は多々ありますが、外来語でなくては表現できないことはそれほど多くはないことも日本人は知っているのです。しかし的確な表現が見つからないために曖昧な外来語でお茶を濁す。自分の稚拙な文章を恥じています。文章の才能はありませんが、努力したいと思います。

by sunrisek6 | 2007-06-23 23:01
2007年 06月 22日

空振り

今日はNHK放送センターへ出かけました。
この仕事を始めたころはジャズの演奏で食べていくことはできませんでした。
ジャズ以外の仕事を含めて、ここには何百回も来ています。
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今回はNHKの仕事でも特殊です。
評論家の児山紀芳さんのレギュラー番組、ジャズ・トゥナイトへの出演。
もちろんトークのみ。

ところが一週間の間違え、収録は来週!?
児山さんが病気欠席のため一週間プログラムがずれたとのこと。
まあ、こんなこともあります。
こちらのミスじゃなくてよかった~。
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ついでなので宣伝させてください。
NHK-FMで日曜日の夜に放送しています。
来週の収録分は来月あたりにオンエアになる予定です。
詳しく決定したらご案内いたします!

by sunrisek6 | 2007-06-22 14:49
2007年 06月 16日

大船・新羅亭

今日はなんと焼肉屋さんでジャズ!?
とはいっても網でもくもく肉を焼きながらのライブではありません。
1Fのお店とは別の3Fにあるパーティールーム。
60人でいっぱいのところに80人、大入りです。
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バンドはベテランドラマー、大隅寿男さんを中心にしたグループ。音楽的なことを含めて、ステージ運びはさすが。フロントは右近茂と僕です。
お客さま方も非常に喜んでくれました。
今日で二回目のピアノの八木君。
古いスタイルではありますが、とても端正で確実な演奏です。
これから彼自身の特殊性を追求して行くことを期待します。
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ベースの金子健氏は昔からの知り合い。
前向きな音楽的態度が好感を持てます。

奥さんは済州島のご出身。
料理も本格的な韓国料理です。スタッフも殆ど韓国人。
そういえばあの雰囲気、お客さま方も在日の方々が多かったようです。
あのストレートな反応はステージを務める身にはありがたい!
非常に温かいおもてなしに感謝!

by sunrisek6 | 2007-06-16 11:27
2007年 06月 15日

草加・シュガーヒル

西直樹とのデュオも、こにおお店で定番になってきたようです。
この日関東は梅雨入り。
雨模様にもかかわらず、2セット目はほぼお客さん方で埋まりました。

雨は嫌なのですが、日本人の原風景でもあります。
僕は雨に美しさや感傷的な思いも寄せます。

演奏開始前に、こんな話。
人間にとって梅雨は不快かもしれないけど両生類の皆さんには至福の季節だね~。じめじめした性格というには人間にとって悪い表現だけど、カエルさんにとっては最高の褒め言葉かもしれない。湿っぽい話なんかに至っては、カエルさん達はウキウキと聴いている。
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もちろん、そんな話だけではなくたくさんの会話をかわしながらステージに繋げます。
現在読書中のフルトヴェングラー「音と言葉」の話題も。
即興演奏に関して、巨匠の極めつけの悟りにも似た文章に感銘しました。
歴史上の世界の音楽史の頂点に位置するこのドイツの大指揮者にくらべれば、僕なんかまだ足の生えそろわないオタマジャクシのようなものです。

by sunrisek6 | 2007-06-15 11:46
2007年 06月 13日

銀座・スイング

若手クラリネットの第一人者、谷口英治のグループで演奏しました。
人気もあります、お店はファンの方でいっぱい。
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驚いたのは僕の最も尊敬するクラリネット、故鈴木章二氏を彷彿とさせるところです。
音や方向性は異なっているものの、クラリネットを媒体にメロディーを響かせる姿勢は、まさに鈴木章二氏のそれと同義のものだと感じました。
非常に嬉しかったことが、彼の音楽的な基盤や観客との接点が30年代のオーソドックスなスタイルにあるものの、それのみにとらわれてはいないということです。
2007年に演奏しているという、至極当然な自然体です。簡単そうでなかなかできないことです。
僕は一時代、または少数の演奏家を極端なアイドルとする同業者はものすごく苦手です。
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曲目こそベニー・グッドマンやジェリー・マリガンの古い曲だったのですが、内容は新鮮に響きました。
久しぶりに同じリード楽器奏者で、高い質感を感じ幸せな時を過ごせました。
またピアノの袴塚さんの全てに素早く対処する名人芸、ベースの山口雄三さんのはっきりしたビートの位置の潔い指定。
初対面でしたが力武君の素晴らしいドラムソロにも支えられました。
最後に渡辺明日香さんのヴォーカルは進化していたことも付け加えたいと思います。

by sunrisek6 | 2007-06-13 11:59
2007年 06月 11日

古山邸ライブ

個人的には2回目の古山さんのお宅でのライブ。
今回は7回忌だったので、40名ほどのお客さんがいらっしゃいました。
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古山日出勝氏はもとドラマーで、原田イサムさんの親友でした。
7人のミュージシャンが集まりました。
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ヴォーカルは沙野葉子、右近茂、野口久和、高尾幸弘、原田イサム。
また特別ゲストとして後藤芳子さんが加わります。

特に後藤さんの歌はベテランの味があります。
久々にバックを吹いていて幸せな音楽経験を堪能しました。
後藤さんのお人柄ですね。

ところで韓国の名パーカッショニスト、キム・デーファン氏からこんなことを言われたことがあります。
「良い音楽家は本当にたくさん練習するの。もし商売人がこのくらい努力をしたら大金持ちになっているの。」
もうひとつ、これは先日の話題、大石内蔵助の言葉。
「侍とは七分の考えで行動するのである。すべてを考えると、損得にとらわれて志を実行できない。」
最後に、とある落語のまくら。
「噺家てえのは馬鹿に見えますが、実は馬鹿にはできないんでございます。ただし本当に利口な方はこんなことをやらないんでして・・・・」

by sunrisek6 | 2007-06-11 13:04