藍色の研究

sunrisek6.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2010年 06月 ( 16 )   > この月の画像一覧


2010年 06月 29日

最後の饗宴

八王子、川口と最後の「ジャズとラテンの饗宴」が終了しました。
この3連戦は原信夫とシャープス&フラッツ、見砂和照と東京キューバンボーイズの最後のジョイントコンサートになるかも知れません。
僕はこの最後の演奏にリード・アルトを吹けたことが最高に幸せでした。

写真家の丸山尚之氏の撮影。
最後ですから美しい写真をご覧にいれたいと思います。

b0094826_9455469.jpg


単独演奏でも、これまで考えていたイメージをサキソフォン・セクションに乗せました。
色んな面でエキサイティングな瞬間を多く感じました。
特に数原晋氏のリード・トランペットのコラボレーションなどは、音楽上の会話が成立した瞬間を多く感じ、片岡雄三氏のトロンボーン・セクションが僕のリードに反応してくれる確信も持てました。
またドラムの稲垣氏のビート、佐瀬正氏のウォーキングに大きく乗っかる感じも掴めました。
同じアレンジでも、僕にとっては新鮮で貴重な一拍、一音。
極上の美酒を舌の上に乗せ、簡単に飲み込むことをためらうように、これらの音と時間の中に陶酔しました。

b0094826_9541372.jpg


勿論、合同演奏でも同じです。
驚いたことは、キューバンのリード・トランペットの横山均氏からも褒められたこと。
距離的にはかなり離れているのですが、こちらのサキソフォン・セクションからメロディーを受け継ぐのが楽しかったそうです。
僕と横山氏は音楽的に目指している方向が同じなのでしょう。
またキューバンのトロンボーン、日富氏からも同様の意見を頂きました。

b0094826_9585193.jpg


最後のコンサートなので、数々の名プレイが出ました。
特に「マラゲーニャ」における西直樹と平田フミトの長いアカペラのソロは、最高の構成力と技量でコンサートに花を添えました。



両バンドとも、実に良い意味でのアンサンブルが構築されたようです。
これはわが国おいて、非常に稀なことなのです。

b0094826_103223.jpg


この素晴らしいコンサートに、僕もソロを頂きました。
実に幸福な思い出となるでしょう。

最後にキューバンのリーダー、見砂氏から花束を渡された原さんは、思わず落涙。
司会の石尾和子さんは「原さんが観客の皆さんの前で涙を見せたのは2回目です。」と巧みなフォロー。
けど実際はすぐ泣く人なのです。
僕は10回以上見ましたね~。

今日は多くの友人が駆けつけてくれました。
またふたつのバンドのメンバーも集まって川口駅近くの居酒屋で打ち上げ。
b0094826_10115227.jpg


皆、楽しそうです。
多くの秀逸なミュージシャンと、ビッグ・バンドという形で共演できたことに心から感謝します。

by sunrisek6 | 2010-06-29 10:16 | コンサート
2010年 06月 26日

習志野文化ホール

ジャズとラテンの饗宴とタイトルされた、#&♭と東京キューバン・ボーイズのジョイントコンサートでした。
昨日もお伝えした様に、急遽リードアルトを吹くことになりました。
普段演奏している譜面も、ポジションが変ると大きく異なります。
控室で譜面をあたり、いつもより慎重にセッティング。
ソロとリードは性格的に多少違うのです。

b0094826_8411176.jpg


しかし自分の思ったように音楽を作ることができるのは、何と楽しいことでしょう。
上手くいったかどうかは、色んな考え方があります。
評価は周りの方々や、観客の皆様に託すことにします。

このシリーズ、日曜が八王子、月曜が川口リリアが控えています。
また八王子市民会館では、キングレコードからリリースされるライブ盤の収録があります。

by sunrisek6 | 2010-06-26 08:46 | 録音
2010年 06月 24日

リハーサル

旅帰りは、麻布十番の「つづきスタジオ」へ直行。
明日から3本ほど続く、シャープ・キューバンのためのリハーサルでした。
昨夜聴いたのですが、急遽僕がリードアルトを吹くことになりました。
もちろん吝かでは無いのですが、慣れるのに時間が掛ります。
b0094826_1901217.jpg

しかも最終日の川口リリアでは、DVD収録があるらしい。
明日からしばらく大変なことになりそうです。

by sunrisek6 | 2010-06-24 19:01 | リハーサル
2010年 06月 24日

広島へ

日向のコンサートが終わり、広島へ向かいました。
陸路はものすごい時間が掛りますから、飛行機を利用。
旨い具合に、宮崎空港から広島西飛行場へ一日一便が飛んでいます。
プロペラ機ですが・・・・・。
b0094826_18432312.jpg

飛行機に弱い僕は、従姉妹たちに嚇されながら乗り込みました。
今は梅雨前線が活発なので気流が不安定。
しかし奇跡的に普通の揺れで済みました。
日ごろの行いというところでしょうか・・・?

今日は日向から特急で宮崎空港(1時間)、広島西飛行場までが1時間、広島駅まで市内バスで1時間、広島駅から福山駅まで新幹線こだま号で40分。
結局、凄い移動でしたね~。

最近お世話になっている、ドラムを愛好される佐藤さんの自宅でサックスのレッスン。
その後、この数多くのビッグバンドが存在する希有な都市、福山のバンドリーダーが集まって懇親会です。

b0094826_18501699.jpg


左から、この会の音頭を取り福山の音楽文化の向上を考える佐藤氏。
僕の隣が「スイング・パーツ・オーケストラ」のリーダー、坂本氏。
その隣が毎年リサイタルに呼んで頂く「ニュースイング・ドルフィンズ」のリーダー、宮澤氏。
福山市役所のバンド「ワーキング・ビーズ」(働き蜂の意味、Beeに複数形は無いのですがシャレのようなものです)のリーダー、藤井氏。
最後にスイング・パーツのリードアルト、三浦氏。
今後の福山やその他の地域の音楽文化、ジャズの楽しさを伝えるために皆で盛り上がった夜となりました。

by sunrisek6 | 2010-06-24 18:56 | 友人
2010年 06月 24日

日向市文化交流センター

このコンサートは3回目ですが、ひとつの特殊な事情があります。
コンサートの企画は、僕の従姉妹たち。
子供のころからお世話になった、中野家の4兄弟のの皆さん。
b0094826_18273083.jpg

また従姉妹たちの子供も含め多くの方々が、ボランティアでの活動してくださいました。
有難い話です。

しかし今回、宮崎県は口蹄疫の渦中にあります。
何度も中止になりかけましたが、最後は皆さんの大英断で決行。
本当にお世話になりました。
感謝しております。

b0094826_18302471.jpg


メンバー一同も、観客の皆さんに楽しんで頂ける事を願いました。
演奏者側は、良い演奏をしたと思います。

b0094826_18321835.jpg


しかし一番受け止めてくれたのは、観客の皆さんです。

b0094826_1833720.jpg


力を頂いたのは、僕らの方ではなかったのでしょうか。

打ち上げは楽しすぎて、全員が写真を撮るのを忘れてしまいました。
これは翌日の朝に、本番のコンサートDVDを皆で観ているところです。

b0094826_18355837.jpg


口蹄疫の被害がこれ以上拡大しないことを祈ると共に、当事者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

by sunrisek6 | 2010-06-24 18:40 | コンサート
2010年 06月 19日

新宿・サムデイ

ここでも何度かお伝えした「Miles Ahead」の全曲演奏。
ギル・エバンスの歴史的なアレンジメントを、マイク・プライス氏が母国アメリカにおいて入手。
実現の運びとなりました。

b0094826_9441313.jpg


特筆すべきは、この緻密なアレンジメントを支える希有な楽器編成。
通常のブラス・セクションにホルンとチューバが追加され、その絶大な効果に驚かされました。
ホルン奏者のの技量も最高でした。
チューバはアンサンブルのみではなく完璧なロングソロを披露していました。

木管セクションは多彩な楽器で、音楽に多彩な色を与えます。
写真は2アルト・フルートとバス・フルートによるアンサンブル。
宮本大路と竹村直哉の卓越したマルチ演奏に尊敬の念を持ちます。
またフルートの井上新平氏は、その即興演奏で観客を魅了。
僕自身も勉強中のフルートに大きな刺激を貰いました。
またオーボエも加わり、木管アンサンブルに最後の一輪を飾ります。
彼女は今年芸大を卒業したばかり。
その頃の自分を思い出し、母校出身者の健闘を祈りたくなりました。

b0094826_9524938.jpg


僕は唯一のサックス奏者だったので、多くのソロスペースを与えられました。
この素晴らしいアンサンブルと、場合によってはピアノなしの(このバンドにはピアニストはいないのです)トリオで複雑なコードワークを吹かなければならないため、かなり慎重にメロディーを作りました。
このことはある程度の成功を収めると共に、これからの演奏のために充分に参考になるひとつでしょう。

もちろんマイルス役のマイク・プライス氏も、いつもより繊細で良い演奏になりました。
彼のこの楽曲に対する畏敬の念は深く、そのためにマイルス・デイヴィスのソロを一音違わず再現している部分も多く見受けられました。

最初はクラシックのコンサートを聴いているような感じの観客の皆さんも、次第に温度が上昇。
素晴らしいパフォーマンスとなりました。

b0094826_10879.jpg


批評家の瀬川先生も駆けつけ、曲の解説などもしてくださいました。
不断批評家に辛口の僕ですが、この方だけは多くのライブ会場で御見受けします。
このような方々が多く存在し、雑誌などのメディアが取り上げてくれれば、日本のジャズ文化も上がることは間違えありません。

by sunrisek6 | 2010-06-19 10:08 | ライブ
2010年 06月 16日

渋谷・ko-ko

数年ぶりで演奏した渋谷ko-ko。
この店では、若手と共演することにしています。
これほど若く前向きな純粋さに出会うことが、自分の気持ちを動かすとは予想していませんでした。
彼らをご紹介いたします。

最初にピアノの中嶋錠二。

b0094826_1084683.jpg


ピアニストは、殆どの場合が晩成です。
なぜなら、演奏する内容が非常に広範囲だからです。
彼は確実な技術を持ち、またそのリズムも回を重ねるごとに向上しています。
これから僕の考え方を要求する場面も増えて来ると思われますが、彼なら必ず対処してくれるものと思います。


ベースは石川隆一。

b0094826_10165590.jpg


彼はこの中で一番若く、20代半ば。
写真では笑っていますが、演奏中の真剣なまなざしは清々しいものです。
ベーシストは音が良くなければ、どんなに早いソロができても何の意味もありません。
音が良いということは、ベースの最大の存在価値であるピチカートでのレガートでビートを表現できるということです。
大きな向上心と共に、彼の才能はその目的のために生かされることでしょう。




ドラムス、長谷川学(がく)

b0094826_10274883.jpg


この3人の中で、彼が最も多くのキャリアを持っています。
サキソフォンのバックに回った時に、強いプッシュで支えることのできるドラマー。
これが無ければフロントは空回りするか、消極的な演奏に逃げ込むしかありません。
それでも彼は音楽上で大きく悩んでいます。
このことこそ、優れたたミュージシャンになる証でしょう。


次回は7月22日、同じく渋谷ko-ko。
若さゆえの粗削りさや、背伸びした演奏はありません。
この鮮烈な瞬間を、皆さんにも聴いて頂きたいと思います。

by sunrisek6 | 2010-06-16 10:37 | ライブ
2010年 06月 15日

a-note+ フルート&サックス教室

今日は、まず新宿サムデイでリハーサル。
数日前にお伝えした、今週金曜日のライブ、「Miles Ahead」の2回目の練習。

b0094826_1215197.jpg


大きなバンドです。
普通のフルバンドのサックスセクションをカットして、その分重厚な木管楽器群を追加。
場合によっては、2本のアルト・フルートにバス・フルートのサウンドも聴くことができます。
フルートの井上新平氏は、フルート専門の奏者ですからアルト・テナー両フルート、また通常のフルートを巧みに操ります。
驚異的なのは、武村直哉と宮本大路のフルートやバス・クラリネットの演奏技量の高さ。
また3本のホルンとチューバが、いつもとは大きく異なる金管楽器群のサウンドを演出します。
ギル・エヴァンスの天才に感謝の意を。

中途退席して、目白駅へ。
僕が連載を持っている「アルソ出版」へ行くためです。

実はa-noteという、サックスとフルートのレッスン教室を立ち上げることになり、講師として要請が来たのです。
「The Sax」の次回号で詳細は発表されます。
営利目的より、わが国の音楽文化の向上に努めたい旨をお願いしてきました。

b0094826_135344.jpg


窓口となるスタッフの皆さんとの、方針に対する協議。
連載中のペンタトニックや、既刊のアドリブ入門講座を中心にレッスンを考えて行きます。
なお、中級以上のプレーヤー(プロ志向を含む)を対象にします。
来月以降、アルソ出版や「The Sax」のHPでも紹介される予定。
興味のある方は、どうぞご覧ください。

by sunrisek6 | 2010-06-15 01:41 | クリニック・レッスン
2010年 06月 12日

草加・シュガーヒル

リニューアルオープンの草加シュガーヒル。
これまでの破格の料金設定から、普通のチャージに変更。
そのことで、ジャズクラブとしての方針を鮮明にした形です。
僕としても応援したいところ。
店長の長谷部典子は、色んな努力をしつつこの演奏の場を存続させています。

b0094826_019785.jpg


彼女から「ツイッター」という存在を教えてもらいました。
できればサポートしたいところ。
「syugarhilljazz]ドメイン。
ご存知の方はどうぞ。

肝心の演奏は、久々の西直樹とのデュオを満喫。
今回は11曲を全曲にわたり暗譜で演奏。
集中力が違います。
しかし、11曲分の練習時間は必要。
譜面を見ながら演奏する10倍の努力が必要でしょう。
もちろん、それは自分の能力にプラスされることになります。

自分のカルテットで、自らトップメロディーを演奏する場合に限ります。
だから自分のバンドは重要です。

by sunrisek6 | 2010-06-12 00:25 | ライブ
2010年 06月 10日

銀座・スイング

2カ月ぶりで北村英治さんのバンド。
今回は初めてのクインテットでの演奏でした。
北村さんのバンドのフロントを務めるプレーヤーは、この銀座スイングでは7人います。
その中で僕が最も後発なので、北村さんのアレンジメントを覚えきっていません。
殆どは楽譜なしでシャウトコーラス(2nd、3rdリフ)、ストップタイム、リハーモナイズ、エンディングを聴きとる必要があります。
b0094826_10292746.jpg


ここのところ腐心しているメロディーの秩序。
身近にお手本がありました。
北村さんのラインです。
これほど良く練られたソロのラインは、わが国のホーンプレイヤーの中で違う次元にいらっしゃることは間違えありません。
細かなコードの連結部分、それがたった一拍のパッシング・ディミニッシュであっても正確に北村さんのラインに反映されます。
一体どれだけの練習量でしょうか?

話を自分に戻すと、このことが今の問題を打開する手掛かりになりそうです。
今月は僕のペースには多すぎるステージがあるため、頭の中の許容量をはるかに超えています。
無理すると壊れそうですから、徐々にやっていきます。

しかしシャウトコーラスは、北村さんのトップメロディーに即興でハーモニーを付けるのですが、まだまだ拙い。
心の中でお詫びしながら、次回のチャンスを待っています。

by sunrisek6 | 2010-06-10 10:40 | ライブ