藍色の研究

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2013年 09月 29日

銀座・シグナス

ドラムのケン・岡本氏のバンドです。
50年代イーストコースト系のハードバップを中心に演奏しました。
いつもはトランペットとの2トップなのですが、今日は変則的に2本のサックス。
実はアルトとテナーの2本のサックスで演奏するのは好きではありません。
テナー奏者が緻密なラインを辿るスタイルを持っていれば問題ないのですが、フリーキーなサウンドや非常に高い音などを駆使するスタイルを持っていると(勿論、それも立派なジャズ的なスタイルとは言えますが・・)、アルトで共演するのは厳しいのです。
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そのため今日はテナーのみでの演奏です。
そうすると、まるで魔法のようにクールになれます。
実に楽しく最後まで演奏できました。
またもう一人のテナー、川村裕二の演奏も実に参考になります。
同じ楽器で並ぶと本当に様々なことが分かりますし、聴きに来てくれた方の意見などは大きな価値のあるものです。
ベースの清水秋好は僕が誘ったのですが、非常に進歩していていつも以上にバンドが引き締まりました。

今日は僕の57歳の誕生日でしたが、有難いステージとなりました。
霧も晴れて目的地への道が見えてきました。
見えたことで、目的地がいかに遠いかも分かりますが・・・。

by sunrisek6 | 2013-09-29 12:11 | ライブ
2013年 09月 29日

大宮・アコースティックハウス・ジャム

このジャムで若手と演奏するのも、かなり長く続いています。
彼等は毎回少しずつ変化して行きますが、僕も自分の変化を大きく感じます。
このようなことが自分の音楽的な道程の位置を判断する恰好の材料となっているかもしれません。
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先日はテナーの演奏で満足のいく結果とはなりませんでしたが、今日はある手応えを掴みました。
その楽器特有のピッチ感は、完全な音色のコントロールと何よりも自分の出している音の正確な理解です。
久々にチューニングメーターを使って、実際に出ている音と頭の中で響いているピッチが完全に一致するまで練習しました。
まだまだですが、霧の中に少し光明が見えたかもしれません。

by sunrisek6 | 2013-09-29 11:58 | ライブ
2013年 09月 25日

新宿・サムデイ

2か月ぶりのサムデイ、僕のセクステットでの演奏でした。
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このメンバーは盤石です。
そして毎回のように新たな発見をします。
これは一人ひとりがいつも立ち止まることなく、前を向いて音楽を探求しているいことに他なりません。
その意味で非常に刺激的です。
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この日はテナーにも持ち替え、アンサンブルの充実と自分自身の音楽表現の多様性を考えました。
いきなりテナー持ち替えて、気楽に吹いているわけではありません。
20年以上、満を持していました。
このところやっと人前で吹けるかもしれないと思い、実行に踏み切ったわけです。
しかしながら、録音を聴いてみると全く理想には程遠い。
管楽器のピッチは、その楽器の個別の声に慣れるまで完全にはコントロールできないことを改めて痛感しました。
フルートの時もそうでしたが、諦めるのは実に容易いこと。
本当にダメだとわかるまでは方法を模索し続けます。
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次回のセクステットは来年。
それまでに課題をこなしておきましょう。

by sunrisek6 | 2013-09-25 15:38 | ライブ
2013年 09月 20日

浅草スマイル

今日の浅草スマイルは、少し変わった編成で演奏しました。
ピアノとのデュオを拡大して、トランペットを追加したのです。
最後の2曲はオーナーである井川晃もドラムとして参加してくれました。

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ピアノの川村健は、非常に音楽的で自然な独創性を持っています。
長い時間を必要としないストーリー展開は、聴いていて実に面白い。

トランペットの高瀬龍一は、このようなコンパクトな編成においては音楽的に益々冴えるようです。b0094826_9381795.jpg
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途中参加の井川晃は、僕の初リーダーアルバムのドラマーです。
共演した年月や回数も最も多く、数々の思い出があります。
そして大きく前進した彼のプレイに、沸き立つ心を禁じえません。

僕は3本の楽器を吹きました。
アルト、テナー、フルートです。
トランペットとの合奏にこれら3本の楽器を使い分けると、それぞれが新鮮な響きを持ち始めます。
初めての試みでしたが、何とも楽しいやり方です。
問題は車を使わなければ移動できないところでしょうか。
再演したいと思います。

by sunrisek6 | 2013-09-20 09:48 | ライブ
2013年 09月 18日

国立劇場

11日の銀座スイングは記事をアップしませんでしたが、何かとやることが多く御報告できませんでした。
もちろんいつものように、初めて聴く曲をいきなり吹く場面もあり、楽しい中にも冷や汗でした。

さて生まれて初めての経験です。
半蔵門の国立劇場で、文楽を鑑賞してきました。

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大阪府在住の文楽に詳しい方に連れて行ってもらったので、初心者の僕には助かりました。
文楽の正式名称は人形浄瑠璃。
江戸時代の大坂で近松門左衛門によって創始されました。

演目は歌舞伎と共通するの物も多いのですが、歌舞伎と大きく異なる点は役者ではなく人形が演じること。
そして台詞は全て大夫(たゆう)と呼ばれる浄瑠璃士が、独特の節回しで演じること。
今回の場合、殆どは三味線一本のみで音楽を受け持つこと。
(クライマックスでは御簾の中に打楽器や弦楽器が追加される場合もあります。)
そして大夫と三味線は上手に正座し、顔をさらしています。
人形遣いは古くは一人で遣っていたのですが、現在では人形も大型化し3人で遣います。
主遣いは右手と頭(かしら)を遣い、一人だけ顔をさらします。
左遣いは左手と、少し離れて人形を支えるので、差し金と呼ばれる金属の棒状の物を持ちます。
そして足遣い。
この二人は黒子の面をかぶり顔はさらしません。

さて僕にとっての初めての演目は、「伊賀越え道中双六」。

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日本三大敵討物語の一つ。
あとの二つは御存じ忠臣蔵と曽我兄弟。
この物語は伊賀上野にて備前池田家の家臣・渡辺数馬が義兄・荒木又衛門の助太刀によって、弟源太夫の敵である河合又五郎を討ち果たした事件を題材にしている、とあります。
登場人物は偽名で書かれてており、これは「仮名手本忠臣蔵」と同じです。
例えば荒木又衛門は唐木政衛門と名前を変えてあります。

あらすじなどは説明でず、率直な感想を述べます。
まず文楽は間違えなく多くの人々が楽しめる古典芸能です。
イヤホンガイドの助けを借りましたが、無くてもほぼ理解できます。
そして人形が名優に見えてきます。
大夫の浄瑠璃は美しく、人間国宝となっている方々の芸は正に至高の芸です。
三味線のレベルの高さには圧倒されます。
これほどの演奏能力のある弦楽器であることに、今まで気が付きませんでした。

第一部のみの鑑賞でしたが、それでも小休憩のみで5時間。
当初5時間の鑑賞時間は不安だったのですが、映画とは違って多くの名人たちと豪華絢爛な舞台に支えられた芸術。
5時間は長く感じません。
また多くの人間の立場と感情が絡む本は流石です。
この芸術の補助金を切ろうとした、どこかの首長は相当に感性が鈍いのでしょう。
機会を作って、また行きたいと思います。
この素晴らしい文楽を、お教えいただいた方に深く感謝します。

by sunrisek6 | 2013-09-18 10:14 | 文化芸術
2013年 09月 12日

2013年西日本ツアー1日目 高槻・JK Rash

今年の西日本ツアーは八泊九日です。
大阪府高槻市から入って、山口県まで演奏して周ります。

生憎の雨で、しかも近畿地方は大雨警報や洪水警報が出ていました。
しかしお客様はたくさんおいでになり、初日は幸先の良いスタートです。




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メンバーは去年に引き続きピアノは椎名豊。
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ベースとドラムは、本川悠平と安藤正則へ交代しました。
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熱いライブとなり、メンバーそれぞれが実力を発揮しましたが、これはツアーの最期まで衰えることはありませんでした。
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終了後にお世話になった皆さんと。
来年1月には「高槻スクールジャズ・コンテスト」に審査員として、また5月には全国でも大規模な「高槻ジャズストリート」に演奏者として参ります。
ここのスタッフはプロ顔負けの情熱と行動力が特徴です。
ツアー初日に、おおいに力付けられました。

by sunrisek6 | 2013-09-12 12:50 | ライブ
2013年 09月 12日

2日目、3日目 京丹後市・#&♭の館

京丹後市で長年教職に就かれていた後藤夫妻。
氏は原信夫とシャープス&フラッツのファンで、自宅をコンサートができるほどの邸宅に改装して「&♭の館
」と名付けられました。
ここで演奏させていただくのは3回目になります。

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2daysでの演奏となりましたが連日満員御礼。
丹後の皆さまの文化の高さを感じます。

2階席もありました。
そこからの写真です。
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コンサート前に解説される後藤卓三氏。
氏は雑誌にコンサート評を寄稿されるほど、音楽に対して造詣が深い方です。
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近隣の教師の方をはじめ、ボランティアのスタッフが大勢。
みなさんは知的であり、楽しいお話がたくさんできました。
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一番左が後藤卓三氏。
僕の右隣は奥様のすづ代さんです。
話がまとまれば、来年は高校の芸術鑑賞会で再度丹後を訪れる予定です。

by sunrisek6 | 2013-09-12 12:47 | コンサート
2013年 09月 12日

4日目・広島県福山市 クリニック・リハーサル

丹後へは京都からJRと近畿丹後鉄道を使っての移動でした。
この線はディーゼルで、子供の頃にワクワクしながら乗った国鉄の長距離列車を思い出します。
行きは大雨のために1時間半以上立ち往生しましたが、今日は順調に京都着。
ここからは新幹線さくら号に乗り換えて福山へはいります。

まず福山市立中学高等学校へ行き、8日のコンサートのためのリハーサル。
なんと共演曲は「DONNA LEE」、学生がやるには非常に難易度の高い曲です。
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さすがにスイング感については、多少のレクチャーが必要になります。
お手本は日本のスタジオプレーヤーの録音したものでしたが、やはりジャズミュージシャンでないとリズムには限界があります。
ソロのみは音源をニューヨークに送って、Phil Woodsがオーバーダヴビングしていましたが、さすがに素晴らしい演奏です。
生徒たちはまるで行進曲のような演奏になっていたので、テンポを大幅に落としてスイングすることに終始します。
彼らの柔軟な頭には驚かされます。
何度かやるうちに、あっという間に良い感じになってきました。
教育とはかくも重要なことなのです。

いったんホテルに帰り、今度は福山市民会館でリサイタルのメインバンド「ニュー・スイング・ドルフィンズ」のリハーサルとクリニックです。
このバンドとのお付き合いはかれこれ12年目を迎えます。
干支が一回りしたわけです。
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メンバーが変わり、またトランペットの助っ人などがいらっしゃり、かなりグレードアップしました。
リーダーの宮澤兌郎氏は宮澤喜一元首相の甥子さんにあたります。
あまり叔父さんの政策は評価されていないそうですが、実行力と求心力は抜群です。
アルトサックスを多忙ななか良く練習されており、これからが氏の音楽的な収穫の時期となるでしょう。

by sunrisek6 | 2013-09-12 12:45 | クリニック・レッスン
2013年 09月 12日

5日目 福山ニューキャッスルホテル・セラヴィ

ここセラヴィは福山ニューキャッスルホテルの敷地内に隣接されているチャペル仕様のホールです。
医師を始め、さながら福山の名士の方々の集まりのようでもありました。
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この日の昼間にビッグバンドを主宰され自らテナーサックスを演奏される小畠病院で、小畠院長直々に診察と検査をしていただきました。
そのお陰で、今日からは立奏できました。

ツアー全般に演奏は好調です。
リズムセクションが秀逸なためです。
そしてアンサンブルのみではなく、個々の演奏家がソリストとして観客の皆さまから大きな支持を得ました。

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終了後は打ち上げ。
お世話になった方々と歓談。
特に毎年いらっしゃっているリピーターの方々は、一年に一回聴く僕の音を正しく評価されます。
今回も大幅に変化した僕のサキソフォンンに敏感にお気づきになり、この一年の努力が報われる思いがありました。

その後は福山のジャズの求心力になっていた「Live Spot Duo」のマスター桑田隼登氏の遺影にお線香を上げに行きました。

by sunrisek6 | 2013-09-12 12:43 | ライブ
2013年 09月 12日

6日目 尾道市向島・洋ランセンター

この場所は元来ランの展示場です。
植物園のような作りで、コンクリートの壁は少し響きすぎますが魅力的な演奏会場であることは否めません。
この島で(とは言え、尾道の街から橋を渡って10分の距離ですが)オーディオアンプの製作に勤しむ松本一二氏が主宰し、かれこれ10年続いています。
今回はこれまでで最高の集客を更新しました。
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反応が素晴らしいのは、この土地柄でしょうか。
良く通る声で掛け声が掛かるのは、正直言って演奏がし易くなります。
もちろんそれが根本的なことではありませんが、自然発生した高揚感はコンサートにある種のエネルギーの場ができることは事実です。
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演奏後にたくさんの観客の皆さんが、カメラをもって殺到。
本川悠平が切れているのが残念。

終了後は松本宅の庭でバーベキュー大会。
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そして素晴らしいオーディオで数千枚のレコードの中からお気に入りのアルバムを鑑賞。
Sonny Crissの「Saturday Morning」を初めて聴いたのですが、その深いブルースフィーリングに驚愕。
廃盤なため高価なのですが、早速注文しました。
1975年の録音で世の中はフュージョン・ムーヴメントの真っただ中でしたが、真摯な姿勢でジャズを貫き通す演奏は大きな勇気をもらえます。
このオーディオで聴いたから解ることもあります。
たまには良いセットでジャズを聴くことは非常に重要です。
デジタルオーディオだけでは、音楽家の心情や息遣いは解りづらいものですから。

by sunrisek6 | 2013-09-12 12:42 | コンサート