藍色の研究

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2014年 04月 28日

新宿・サムデイ

サムデイ・ジャズ・ビッグバンドのライブでした。
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回数を重ねるごとに、バンドの演奏の質は良くなります。ですから今夜は最も良いアンサンブルになりました。そして今夜のMCもすっきりと余計なことを喋らない進行で、ジャズを演奏していく妨げにならない好感の持てるものでした。しかしながら空席が目立つ店内は、ビッグバンドとしては寂しさがあります。世の中に正論の通らないことは多々あるのですが、僕たちはそれに負けぬように自己の音楽を継続せねばならないでしょう。サックスセjクションに日本ジャズ界の至宝ともいうべき山口真文氏がいらっしゃることは、今夜も数々の場面で素晴らしい瞬間を開くことに成功しました。まt始めて参加したドラマーの小松伸之はビッグバンドの経験が浅いのにも関わらず、ビッグバンドを長年やってきた他のドラマーの顔色なからしめるほどの演奏。そしてこの客席の状況の中でも、最後まで素晴らしい音を出したミュージシャンたちに誇りを感じます。

by sunrisek6 | 2014-04-28 12:52 | ライブ
2014年 04月 27日

草加・シュガーヒル

一日置いて二日連続の草加シュガーヒルのライブでした。
一日目は今泉正明とのデュオ。
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多少のブランクは、かえってアルト・サキソフォンの音や全般的な表現力を見直すことに良い結果を残したようです。何かが変わり新たな方法が追加され、自分の考える音楽をどのように表現すべきか再考する良い機会でした。久しぶりに曲を書きました。現在はオーソドックスなものとそうでないものを同時に考えていますが、今日は保守的な作品を演奏。まだタイトルは付いていません。そしてスタンダードの名曲である「There will never be another you」を、全く原作とは異なる和音でのアレンジメントを作りました。久々に演奏を録音しましたが、今泉正明の的確なサポートもあり上々の出来でしょう。
二日目はオーナーズ・デイ。
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カルテットによる演奏です。長谷部健一(ds)、山岸笙子(p)、鈴木克人(b)とのセッションでしたが、これまでの演奏の中で最もまとまりました。やはりここでも新たな方法は有効であり、さらにこういった場合にリズムをいかに表現するかという問題もひとつの解決策を見出したような気がしています。音楽を演奏することには(人生においても同じことが起こりえますが)、考えていたことの逆が正しいことが多々起こります。今日の演奏もしかり。ひとつの固定的な観念に囚われることなく、常時多様性を考え頭を柔軟にすることを忘れてはなりません。

by sunrisek6 | 2014-04-27 08:56 | ライブ
2014年 04月 16日

新宿・サムデイ

昨夜聴いたウェイン・ショーター・カルテットの余韻が褪めない中での僕のセクステット、新宿サムデイでのライブでした。
しかも2週間以上楽器を吹けない状態からのリハビリで臨んだ演奏でしたが、結果としてはこれまでで最も優れたステージになったと感じています。
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もちろん今宵の優れたミュージシャンの力ですが、特にアンサンブルの力が増したように思います。
始めて参加していただいたトロンボーンの大ベテラン、佐藤春樹氏は素早くご自分の立ち位置を把握する能力をお持ちです。

考えてみたら2週間吹いていないということは、その期間は自分のあまり褒められたものでない自分の音(僕の心の中では)を聴いていないということです。そしてその間に自分の理想とする巨匠たちの演奏を聴き続けた訳ですから、これまでとは異なったアイディアとアプローチが芽生えました。良く言われますが、転んでもただでは起きないのです。
少し変化した音楽は、今後の人生にほのかな希望の灯を点した感じです。

by sunrisek6 | 2014-04-16 14:01 | ライブ
2014年 04月 15日

Wayne Shoter Quartet

しばらくブログの休止を余儀なくされた理由は、頸周辺の痛みのためです。2週間ほどは楽器を吹くことができませんでしたが、現在はほぼ回復しています。メールその他でご心配をしていただき、ありがたく存じます。
その間に音楽を聴くことだけは、いつも以上にできました。そして待望のウェイン・ショーター・カルテットのコンサートへ出かけました。
東急文化村の中にある、オーチャードホールです。
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ジョン・パティトゥッチ(ベース)、ダニー ロ・ペレス(ピアノ)、ブライアン・ブレイド(ドラムス)というオリジナルメンバーでの来日。
演奏会の内容は言葉で説明することなど不可能なほど素晴らしいもので、これほど心に響いた演奏は久しぶりです。「音楽は信じるに値する」という言葉が具現化された瞬間が何度も到来しました。バンドは一つの生命体のように融合したり、ある時はそれぞれが自由に動きまわったり、強い核力で結ばれるクオークや中性子のようでもあり、陽子の周りを自由に飛び回る電子のようでもあり、量子力学から宇宙の摂理を垣間見るような尊厳な気持ちにさえなりました。美しいハーモニーに非常に小さな音での強烈なリズム、そしてたまにある瞬間的な爆発と連続的なクライマックスへの導入。音楽の全ての要素がそこにはありました。
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ウェイン・ショーター氏は今年81歳であることなど、観客に完全に忘れさせました。この巨匠の年齢など、もう考慮する余地は存在しないのです。
休憩なしの1時間半のステージはMCさえもありません。最近の彼のアルバムを聴きこんでいなかったジャズファンは一曲も曲名が解らなかったことでしょう。それでも終了してみればほぼ観客全員のスタンディングオベーション。ポピュリズム(大衆迎合)など微塵もなく、音楽的正論が勝利した光景を目撃して幸福な気持ちを胸に帰途につきました。

by sunrisek6 | 2014-04-15 13:06 | 文化芸術