藍色の研究

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2015年 12月 31日

2015年のライブ納め

浜松市・福山市のライブが終わり、今年最後のライブは椎名豊カルテットのメンバーとして赤坂ビーフラットでのステージでした。
椎名豊とは今年色々な場所での共演を通して、僕にとって重要なパートナーとなりました。

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またこの日のステージは20代の刺激的な演奏も加わり、非常に新鮮なスイング感を味わいました。
うかうかしていれば、彼らにあっという間に追い抜かれるかもしれません。
しかしながら、僕はまだまだ彼らの壁となり続けたいと考えています。

今年最後にあたり、ひとつわかったことを。
ソルジェニーツィンを何篇か読みましたが、第二次大戦時のソヴィエトの軍部の状況が良くわかりました。
彼自身が収容所に長年囚われていた事実があるので、これは単なるフィクションではありません。
日本の戦争犯罪を糾弾する前に、広く世界的に歴史を掴まねばなりません。
そしてその上で、一人の音楽家として、イデオロギーには一切染まらない知性を持ちたいと思います。

by sunrisek6 | 2015-12-31 21:57 | ライブ
2015年 12月 21日

近況報告

気づいたらブログを一月以上も更新せずに、今年も終わろうとしています。11月の中ほどから色々と考えることが多く、気持ちが整理されないままに日々が過ぎ去ってしまった感があります。

まず最近読んだ本のことなど。
3ヶ月も掛けて小林秀雄の「本居宣長」を読了しました。半分は江戸後期の国学者である宣長さん自身の引用文なので、古文の知識に欠ける僕にとってはかなり厳しい読書となったわけです。しかしながらこの本から得られるところは大きく、「もののあはれ」に関しての理解は、そのままジャズのブルースフィーリングへと繋がります。
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また儒仏(儒教と仏教)に大きく依存してきた日本に警鐘を鳴らし、「千年の長きに亘りわが国の起源をおろそかにし」てきたことを、日本人の有り様を中心に説いています。日本は戦後に独自の文化を失ったのではなく、仏教思想や儒教思想が神道を駆逐した千年前から、もろこしの学問に染まりすぎていたのです。例えばキリスト教徒で旧約聖書(アダムとイブやノアの箱舟)を信じている人のことは変人扱いしません。もちろんプロテスタントで神の存在を信じている人も全く同じ。しかしイザナギ、イザナミノミコトの日本の国づくりの話を信じている人は、少し変だと思われる。そもそもここからおかしいことに気づいたわけです。日本人は古事記を語り継がねばなりません。歴史とはその当時の人の心に触れるものであるべきで、学問的な歴史など価値は低いのです。歴史小説も同様で、半ばフィクションである作家の主観に振り回されるわけには行きません。

音楽的にもサキソフォンの吹き方で、大きな変化が訪れました。これまでも音を圧縮することに腐心してきたつもりでしたが、もう一つ高い段階での音作りが見えました。このことにより、ソロの操作性が上がり結果的には前よりもスイングできるようになりました。11月にピアノとのデュオを録音しましたが、この録音に如実に現れています。まだ完全にミックス(CDにするための最終的な音の調整)を終えておりませんが、完成が非常に楽しみなところです。様々なライブにおいて、この方法が正しいことが分かりますが、最も印象に残っているのは盟友、椎名豊のニューヨーク・カルテットを聴き、一曲ではありますが共演したことです。
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一月前の自分なら弾き飛ばされていたことでしょう。今回でも対等に渡り合えたなどとは全く言えないのですが、少なくとも自分の前を走るランナーの背中ぐらいは見えたというところでしょうか。

by sunrisek6 | 2015-12-21 12:06 | ライブ