藍色の研究

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2016年 02月 01日

五十嵐明要氏

五十嵐明要(あきとし)氏は、日本のアルト奏者の至宝です。国宝にしても良いくらいで、冗談めいて聞えるかもしれませんが本気です。
シャープス・アンド・フラッツのリーダー、原信夫さんの90歳記念コンサート〔未定)で発起人を要請されたそうで、そのことについて色々と聞きたいことがあるとの旨。飲みながらゆっくり話そう、ということになりました。
秋葉原で会い、最初はコンサートのことを色々話し合いました。一時間少し経ったところで「よし解った。事務的な話は終わり!ところで〔ジャズのほうは)最近はどうだい?」
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ここからはジャズに関しての、サキソフォンについての貴重なお話をたっぷりと聞くことができました。
即興演奏の構築についても言及され、学生のころに戻り久々にレッスンを受けたような爽快な気持ちになりました。
今現在において僕が考えている様々な音楽的事象にはそれほどの誤りがなく、これを実行に移す鍛錬こそが必要であることを改めて考えた次第です。
五十嵐さんは昭和7年のお生まれ。未だに上手く行かなかったライブの後にはかなり落ち込まれるそうです。この前は「俺はイモだ!」とおっしゃって、周囲を戸惑わせたそうですが、それはそうでしょう。五十嵐さんがイモなら、僕らの立つ瀬はまったくありません。
次回はライブを聴きに行って、できればお手合わせをお願いしたいと思っています。

# by sunrisek6 | 2016-02-01 10:19 | 友人
2016年 01月 21日

六本木・サテンドール

ブログの更新が滞ってしまいました。
一つには今回出版される本の解説部分の執筆で、多くの文章を書かねばならず、それに加えてブログの文章を考えることが中々できなかったから。もうひとつは自分の近況をお伝えする意味が余り感じられなくなったこと。
けれど時間のある時には近況を報告しようと思っております。

随分時間が経ちましたが、六本木サテンドールのスペシャル・セッションでした。
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この日も磐石なメンバー構成で、満席のお客様方も満足されたようです。

山口真文氏は日本を代表するジャズ・テナー奏者であることは、誰もが認めざるを得ません。僕は最近になって益々氏の演奏には凄みを感じます。
ドラマーの奥平真吾氏も実に次元の高い音楽家です。そして優れたジャズミュージシャンには多いのですが、非常に気取らない人で、物事を正直に話されます。ですから僕もお話していて疲れないし、暖かい気持ちにもなります。
このセッションはサテンドールのオーナーの、ジャズファンに対する一種の感謝祭のようなものかもしれません。ミュージックチャージは、たったの1700円。
僕らのギャランティイは下がっていません。
出演ミュージシャンはお店のリクエストもありますが、僕がブッキングをしています。優れたミュージシャンを毎月のように6人揃えることは簡単ではありません。
しかし僕自身の音楽的経験になります。今後もできる限り、続いていくことを願います。
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# by sunrisek6 | 2016-01-21 23:30 | ライブ
2016年 01月 21日

たかつきスクールJAZZコンテスト

大阪府高槻市は、全国有数のジャズの街。
これは20数年前に市内で飲食業を展開する高槻市民、北川潤一郎氏が秀逸な立案と稀有な行動力により実現した「たかつきジャズ・ストリート」に端を発しています。

今回は「第7回たかつきスクールJAZZコンテスト」に審査員として参加しました。
大阪府を中心に、京都や名古屋からの中高12校が若く純粋な音楽でグランプリを競い合いました。

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(写真は高槻市立冠中学校)

どの学校もレベルが高く、聴いていて心から楽しめました。
しかしながら審査員としての評価で、彼らの優劣を決定せねばなりません。

僕は高校生ながら、彼らの実に直向な気持ちがブルースフィーリングに到達したともいえる伊丹市立伊丹高校に最高点をつけました。
これは審査員の総合点でも首位を獲得したものです。
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音楽に技術は絶対必要です。
気持ちや根性だけで、あるいは哲学的な能書きで音楽など表現できる訳がない。
しかしながら人間には精神というものがあり、これは一生を掛けて磨いていくものです。
彼らはジャズを通して知らず識らず、その意識を高めていっているのでしょう。
そしてその意識や精神の高まりを、ブルースまで昇華する方向を垣間見せたバンドがグランプリを獲得したわけです。
考えてみれば、いたってシンプルな話でした。
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好評では少し辛口に今後の希望を話しました。
彼らの演奏に多少興奮したからかもしれません。

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最後に、この会の運営には多くのまとめ役の方がたの企画立案と、市民ボランティアの皆様の努力が不可欠です。
お疲れ様でした。
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# by sunrisek6 | 2016-01-21 10:26 | クリニック・レッスン
2016年 01月 15日

一月の状況

年が明けて、色んな活動が再開されています。
7日は浅草のスマイル。
久々の出演でしたが、初共演の出口誠(p9とのデュオ。
オーナーの知己のドラマー、井川晃も加わり楽しく初セッション。
8日は大宮のジャムで、若手トリオとの演奏。
これは録音も録ってみたのですが、自分としては目論見どおりのサウンドになっていて、実は軽く驚いたりもしています。なるほどこの方法が正しかったのか、などと今になりやっと分かったことを遅しとするか行幸と思うか。

録音といえば昨年に椎名豊とデュオで録音した音源のミックスをやりました。今回の亀吉音楽堂でのレコーディングは、元来良い音で収録されましたが、より一層の完成度を目指してミックスにも色々とお願いをしに行った訳です。
これまでと違うのは、良いスピーカーで聴けば大概の音は良く聞えます。しかし最近のリスナーの貧しいリスニング環境を考慮して、一万円台のラジカセでも、サウンドの本質が分かるようにイコライジングをしました。50年代のジャズレコードは黒人の中産階級でも購入できる、小型のプレーヤーでも音楽を楽しめるようにベース
を強い設定していました。今は別の意味で音が悪くなっているので、それにも対応できるようにしたのです。
3月にリットー・ミュージックより採譜された本と一緒に発売されます。ご期待ください。

今年の大山日出男カルテットは1月20日の新宿サムデイ。新たなレパ^トリーを用意して皆さんをお待ちしております。
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(写真は昨年クリスマス・イブ、浜松アクトシティ中ホールでのコンサートの模様)

# by sunrisek6 | 2016-01-15 11:53 | コンサート
2016年 01月 04日

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
皆様のご健康をお祈りすると共に、優れた音楽や芸術一般に接する幸運を祈念いたします。
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今年は三日に靖国神社へ初詣をして参りました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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# by sunrisek6 | 2016-01-04 11:03 | 社会
2015年 12月 31日

2015年のライブ納め

浜松市・福山市のライブが終わり、今年最後のライブは椎名豊カルテットのメンバーとして赤坂ビーフラットでのステージでした。
椎名豊とは今年色々な場所での共演を通して、僕にとって重要なパートナーとなりました。

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またこの日のステージは20代の刺激的な演奏も加わり、非常に新鮮なスイング感を味わいました。
うかうかしていれば、彼らにあっという間に追い抜かれるかもしれません。
しかしながら、僕はまだまだ彼らの壁となり続けたいと考えています。

今年最後にあたり、ひとつわかったことを。
ソルジェニーツィンを何篇か読みましたが、第二次大戦時のソヴィエトの軍部の状況が良くわかりました。
彼自身が収容所に長年囚われていた事実があるので、これは単なるフィクションではありません。
日本の戦争犯罪を糾弾する前に、広く世界的に歴史を掴まねばなりません。
そしてその上で、一人の音楽家として、イデオロギーには一切染まらない知性を持ちたいと思います。

# by sunrisek6 | 2015-12-31 21:57 | ライブ
2015年 12月 21日

近況報告

気づいたらブログを一月以上も更新せずに、今年も終わろうとしています。11月の中ほどから色々と考えることが多く、気持ちが整理されないままに日々が過ぎ去ってしまった感があります。

まず最近読んだ本のことなど。
3ヶ月も掛けて小林秀雄の「本居宣長」を読了しました。半分は江戸後期の国学者である宣長さん自身の引用文なので、古文の知識に欠ける僕にとってはかなり厳しい読書となったわけです。しかしながらこの本から得られるところは大きく、「もののあはれ」に関しての理解は、そのままジャズのブルースフィーリングへと繋がります。
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また儒仏(儒教と仏教)に大きく依存してきた日本に警鐘を鳴らし、「千年の長きに亘りわが国の起源をおろそかにし」てきたことを、日本人の有り様を中心に説いています。日本は戦後に独自の文化を失ったのではなく、仏教思想や儒教思想が神道を駆逐した千年前から、もろこしの学問に染まりすぎていたのです。例えばキリスト教徒で旧約聖書(アダムとイブやノアの箱舟)を信じている人のことは変人扱いしません。もちろんプロテスタントで神の存在を信じている人も全く同じ。しかしイザナギ、イザナミノミコトの日本の国づくりの話を信じている人は、少し変だと思われる。そもそもここからおかしいことに気づいたわけです。日本人は古事記を語り継がねばなりません。歴史とはその当時の人の心に触れるものであるべきで、学問的な歴史など価値は低いのです。歴史小説も同様で、半ばフィクションである作家の主観に振り回されるわけには行きません。

音楽的にもサキソフォンの吹き方で、大きな変化が訪れました。これまでも音を圧縮することに腐心してきたつもりでしたが、もう一つ高い段階での音作りが見えました。このことにより、ソロの操作性が上がり結果的には前よりもスイングできるようになりました。11月にピアノとのデュオを録音しましたが、この録音に如実に現れています。まだ完全にミックス(CDにするための最終的な音の調整)を終えておりませんが、完成が非常に楽しみなところです。様々なライブにおいて、この方法が正しいことが分かりますが、最も印象に残っているのは盟友、椎名豊のニューヨーク・カルテットを聴き、一曲ではありますが共演したことです。
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一月前の自分なら弾き飛ばされていたことでしょう。今回でも対等に渡り合えたなどとは全く言えないのですが、少なくとも自分の前を走るランナーの背中ぐらいは見えたというところでしょうか。

# by sunrisek6 | 2015-12-21 12:06 | ライブ
2015年 11月 03日

利府町スクールジャズコンサート

大山日出男セクステットとして、宮城県利府町スクールジャズコンサートに出演。
後援は奥田建設株式会社の奥田会長。
このようなコンサートは30回以上になります。
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朝早く新幹線で仙台へ、そしてサウンドチェック、リハーサル、児童生徒へのクリニック
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全体練習、セクステット本番、そして最後に合同演奏。
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第一部は子供たちだけの演奏でしたが、選曲はガーシュインのラプソディ・イン・ブルー。
これはピアノ協奏曲というべき作品。
子供たちの演奏もさることながら、ピアノを担当した夛田先生の腕前に舌を巻きました。この難曲をこともなげにお弾きになっていました。
このような先生方がいらっしゃるから、利府の子供たちは音楽に取り組む姿勢がまっすぐ。
目がキラキラしています。
元気を貰うのは僕らのほうです。

# by sunrisek6 | 2015-11-03 10:24 | クリニック・レッスン
2015年 11月 02日

新宿・サムデイ

レギュラーカルテットでの演奏は新宿サムデイでした。
この日は良い演奏には程遠いものになりましたが、無論全ては自分の責任です。
水準に達する曲もありましたが、数曲でも意にそぐわないものになってしまえば、それは自分の中では大きな失敗となるでしょう。
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まあ、顔を洗って出直すべきですね。
いつものことですから、転んでもただでは起きません。
失敗の数だけは自慢できます。

# by sunrisek6 | 2015-11-02 13:44 | ライブ
2015年 10月 30日

南青山・Mandala

バイオリンの織田紗央里さんのリーダーライブ。
南青山Mandalaでのステージです。

彼女は僕のホームレッスンにも熱心に通ってくれます。
ジャズにおいてバイオリンという楽器は、ジャズそのものではなくジャズテイストの範疇を越えない場合も多く、またそのような事柄に腐心することさえないのですが、織田さんはブルースを根底としたジャズミュージシャンを目指しています。

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前回聴いたのは2月でしたが、ほぼ半年でかなりの進歩だと言えるでしょう。
ラインナップもポピュラー的なスタンダードを排し、ジャズに身を捧げた過去の先人達の名作を中心に並べました。

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今回は僕もゲストとして4曲ほど参加。
バイオリンとのアンサンブルを楽しみました。

このMandalaという店は通常のライブハウスとは異なり、貸し小屋の要素を多く持っています。
その分、音響や照明は小ホールのような優れた面を持っています。
このような場所がジャズファンで一杯になると良いですね。

華やいだ気持ちで演奏できた一夜となりました。

# by sunrisek6 | 2015-10-30 10:12 | ライブ