藍色の研究

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2017年 08月 13日

リディアン

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新しいお店、リディアンでのカルテットでした。「リディアン・クロマティック・コンセプト」はジョージ・ラッセルが著わしたジャズの古典的理論の名著です。この近代的なスケールをお店の名前であることとは大きく関係しないのですが、この日もスタンダードを50年前の語法で演奏することはせず、いつも通りの近代のジャズ話法で終始吹きました。
観客の皆さんは何かを感じていただけたように思います。この日もファーストセットで席をお立ちになった方はいらっしゃいませんでした。皆さんは音楽に理解しやすい単純さよりも、何らかの強い表現を求めてくださいます。これは音楽家にとって最も感謝すべきことの一つです。
またこの日は片倉真由子という稀有なピアニストとの共演でした。彼女とカルテットで一晩ステージを共にするのは初めてですが、想像していた以上の高揚感を与えてくれました。
終了後に来ていただいたお客様と歓談し、その方々の目の表情から一定の水準に達したことを感じ安堵しました。初めてジャズのライブをお聴きになった方々も少なからずいらっしゃったのですが、暖かい感想メールを受け取り感謝しております。この日は広瀬潤次の秀逸なドラミングに、今更ながら舌を巻く結果ともなりました。ベースの本川悠平はいつもながら、奮闘してくれます。
個人的なことですが、高校時代の吹奏楽部の友人でトランペット(現在は日航の国際線の機長)である瓜生研一氏と幸せな邂逅も僕にとって大きなご褒美でした。

# by sunrisek6 | 2017-08-13 10:40 | ライブ
2016年 09月 11日

2016年、大山日出男カルテット西日本ツアー

今年も無事に終了しました。
今回特筆すべきことは、音楽的に過去の呪縛から逃れられたことかもしれません。ジャズは過去の遺産、また信じられないほどの高みに達した先達が多く存在するため、概してその形を踏襲する魅力に負けてしまいます。しかしながら、ジャズはいつの世にも現在進行形の音楽であり、過去を振り返るとジャズそのものの定義に反することも屡々なのです。音楽的にジャズの歴史の上に自分のスタイルを立脚させることは当然ですが、模倣には思想がありません。

各会場での写真をご紹介します。
大山日出男カルテット
大山日出男(as)
椎名豊(p)
本川悠平(b)
広瀬潤次(ds)
ゲスト:片岡雄三(tb)
共演:ニュー・スイング・ドルフィンズ
福山市立中学高等学校

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このツアーの実現のためにご尽力頂いた多くの方々、貴重な時間を僕らの演奏会のためにお使いいただいたお客様に心より御礼申し上げます。

# by sunrisek6 | 2016-09-11 11:52 | ライブ
2016年 08月 07日

スカパー収録とDVD撮影

スカイパーフェクTVの公開収録が、新宿サムデイにおいて無事に終了しました。
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9月の第4日曜の12時より、ミュージック・ラボという番組で45分間放送されます。そしてここに数曲のボーナストラックを加えてDVD化され、これも9月にリリース予定です。3千円台での小売りになると思います。
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収録されるという状況下でも、現在考える最も新しいメロディーを可能性のある限り吹いてみました。このようなことができたのも、会場にいらしてくれた多くの皆様のお陰です。この場を借りて感謝申し上げます。
そして椎名豊を始め、トリオの類稀な演奏には大いに助けられました。
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# by sunrisek6 | 2016-08-07 23:07 | ライブ
2016年 07月 01日

【CD紹介】Joe Henderson In Japan

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ジャズの名門レーベル、リバーサイドのライナーには次のように、「1970年前半のジャズシーンは、それを生んだ国においても低調であった。しかし日本においては話が違ってくる。日本の聴衆は完全な理解と深い知識でジョー・ヘンダーソンを認識していた。決して若いとは言えないジャズミュージシャンの創造する音楽は彼らに更なる熱狂を与えた。(後略)」
リズムセクションは市川秀男、稲葉国光、日野元彦。1971年、銀座「ジャンク」での実況録音。4曲目の[Junk Blues]をまず聴いていただきたい。聴衆を含めた我が国の音楽文化の高さに驚かれることだろう。

# by sunrisek6 | 2016-07-01 09:34 | 文化芸術
2016年 07月 01日

新宿・サムデイ

新宿サムデイでは珍しく、ヴォーカルセッションでした。
CDにも演奏で参加した西村知恵のリーダーライブ。
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彼女の歌はジャズ的に実にストレートな歌唱と言えます。
僕らが初心のころにチャーリー・パーカーなど先達の演奏をコピーし、そのビブラートや細かいニュアンスを真似したのと同様に、彼女もエラ・フィッツジェラルドのニュアンスをビブラートの速度まで模写したそうです。
そこがないと音楽家の独自性に磨きがかかりません。

また今宵は盟友の吉岡秀晃とも久々の共演。現在は異なるスタイルを歩む僕らですが、彼の音楽はスタイルなどという小さな枠組みなど超えています。だから僕も安心して現在の考えを示すことができました。
小学生の頃から知っているベースの小林航太朗の成長も忘れてはなりません。

# by sunrisek6 | 2016-07-01 09:30 | ライブ